カルサン温泉

葛山温泉

朝鮮には温泉が沢山ありますが、中部のカンウォン道*1パンギョ郡*2クダン里*3にあるカルサン*4という温泉も有名な温泉の一つです。この温泉は遠い昔に発見され、病気の治療に広く利用されて来ました。

昔、ある人が山へ柴刈りに行った時、季節外れに葛の花がきれいに咲いているのを見ました。不思議に思い、蔓に沿って渓谷を上ると、暖かい泉が湧いているのでした。こうして発見された温泉は人々に知られて広く利用され、葛の花の咲く山に湧く温泉だという意味からカルサン温泉と呼ばれるようになりました。

カルサン温泉の温度は46～47度で、一日の湧出量は350立方メートルです。カルサン温泉は単純珪土、硫黄、水素炭酸ナトリウム、カリウムなどを主成分としている弱ラドン泉です。皮膚病に効き、神経系統と脊髄病の治療に効果があります。

また、慢性胃酸過多症、胃及び十二指腸潰瘍、大腸炎と小腸炎、婦人病の治療に効果があり、鉛や重金属の解毒作用もあります。皮膚病の治療と個別治療、牽引治療などの設備完備の療養所があり、人民の健康増進と予防治療に広く利用されています。