その願いを歌に託して

その願いを歌に託して

偉大な金正日総書記に会いたい、夢にも会いたいというのは朝鮮人民みなの思いでした。一度会えばまた会いたく総書記が偲ばれて眠れないのです。誰もが自分の部隊と仕事場、大学、そして村を総書記はきっと訪れると思っていました。

その切なる願いを胸に金日成総合大学文学大学のリュ・ミョンホ研究室主任とキム・ウォンギュン・ピョンヤン音楽大学*1の教員キム・スンファさんは「きっと来られるだろう」と言う歌を作りました。

今日もその日のように来られるようで
朝日昇る登校の道を急ぐ
君と僕の胸のうちもかなえてあげようと
総書記はきっと来られるだろう

金日成総合大学に新築された電子図書館と水泳館を訪れてとても喜んだ総書記。また音楽大学に新校舎ができたということを聞いて一番先に校舎を訪れた総書記でした。そして学生たちの小さな成果も評価し、水泳訓練と芸術公演も見てあげました。総書記に会いたくて毎朝、待ちわびた教員と学生たちです。

キム・スンファさんのお話です。

「大学に金正日総書記をお迎えしたい、と言う音楽大学の教職員、学生みなの思いがそのままメロディーになりました。いつまた総書記に会えるだろう、と思いながら芸術公演も準備していました。総書記はきっと来られる、と私たちは信じていました」

喜んで私たちの歌も聞き
前線視察の疲れも癒されると言った
大事にして育てた子が見たくて
総書記はきっと来られるだろう

最新情報技術の設備が完備した電子図書館で勉強に励む時も、清らかな水を湛えたプールで思う存分泳ぐ時も、また桧舞台で歌を歌うときも学生たちはひたすら総書記へと思いを馳せました。

千回会えば尽きるだろうか
万回会えば叶えられるだろうか
その願い歳月のはてまで
慕う思いはいつまでも

ところが金正日総書記が大学へ来られないとは。昨年12月、総書記の急逝という到底信じられない現実に学生たちはもうこれ以上願いは叶えられない、と言う思いで泣き崩れました。それほど大事にし、格別な配慮を寄せた学生たちをのこして逝かれるとは。

「総書記は逝っていません。大学の構内に、日差し差し込む教室に総書記の恩愛がそのまま秘められていて、今でも総書記が訪れるようです。『きっと来られるだろう』、私たちは今もこの歌を歌いながら総書記に会った日のことを忘れずにいます。金正日総書記は永遠に私たちの心の中に生き続けています」