その日のことが忘れられません（リ・ヨンヒ）

その日のことが忘れられません

ピョンヤン市*1ピョンチョン区域*2のポンハクという町*3に住むリ・ヨンヒさんの手記です。

「私は毎朝、マンスデの丘の偉大な金日成主席と偉大な金正日総書記の銅像を訪れています。その度に金日成主席に又もやお目にかかるような幸福感で胸が一杯になります。いつしか、半世紀以上の歳月が経ちましたが、深夜、私が販売員を勤める青物屋で初めて主席に会った時のことが忘れられません。それはチュチェ52（1963）年11月21日のことでした。

当時22歳だった私は、目にもつかない小さな店にまで主席が訪れるとは、夢にも思いませんでした。主席の明るい姿に見えたとき、この世の幸せを独り占めにしたようでした。主席は野菜や果物の値段と供給量について聞き、市民へのサービスに励むようにと言いました。私は新鮮な果物と野菜を市民により多く供給するために腐心する主席の優しい姿を仰ぎ、サービス精神を強く発揮しなければ、と思いました。そして一生涯、主席が訪れたこの青物屋で、人民の忠僕としての本分を果たすことを決心しました。

その後、私たちは主席が市民に供給する果物と野菜の買い付け対策とピョンヤン郊外と他のところに温室をもっとつくるための措置を取ったことについて聞きました。私たちは主席の望み通り、市民に果物や野菜を充分供給するため励みました。旬の果物と野菜をもらって喜ぶ市民の姿を見るたびに、人一倍、誇りを覚えたものです。そして主席がこのことを知ったらどんなに喜んだことだろうと言う思いで目頭が熱くなりました。歳月人待たず、と言いますが、もはや私も80歳を数えるようになりました。その日のことが思い起こされるたびに、今も主席が偲ばれてなりません。そしてこの歌を歌ったりします。

人民の幸せをと
尽くされた主席
夢にも見て思う
いつもその姿
心の中にとわに
共におられる

私は子たちに、金日成主席の望み通り、社会主義強国を必ず建てるために尽くすべきだ、母の思いまで合わせて、それがこの国の公民の当然の本分だと話しています」

（フィーチャー）