「私」と「私たち」の差

「私」と「私たち」の差

「私一人では力に余ることでした」、「私たちみなの知恵と情熱によって収められた成果です」

これは、ピョンヤン革靴工場の従業員がよく口にする言葉です。

数年前まで工場の従業員は、新製品の開発と言えば一部の技術者に限るものと思っていました。しかし、近年行われた全国履物展示会は工場の従業員を発奮させました。

他の工場の製品に比べれば、また、人民の厳しい評価はそのまま、工場の新製品の開発が高いレベルで行われていないことをそのまま示していたのです。工場では、新製品の開発にみなが取り組むよう従業員に働きかけました。

毎月、職場別に行われる品評会は生産者の意欲を燃やす重要な契機となりました。技術者は、どの生産者のアイディアが新しく、人民に好まれるものなのかを具体的に検討し、生産に取り入れました。

これと共に、技術者と作業班長、熟練工の協力を深めました。その過程に、工場の新製品の開発は5割増に早まり、光沢剤生産工程と革の副産物を利用した糊の生産方法も完成しました。

主任技師のパク・ヨンチャンさんのお話です。

「これまで一部の技術者に限っていた新製品の開発ですが、今は技術者だけでなく従業員みなが加わっています」

今、ピョンヤン革靴工場で生産される翼の意味の「ナルゲ*1」ブランドの革靴は好評を博しています。人民が好み、工場を代表する有名ブランドの製品は技術者や一部の生産者の努力の結果でなく、従業員みなのクリエーﾄによるものです。

ここに「私」と「私たち」と言う二つの単語の差があるのではないでしょうか。

（今日の朝鮮）