朝鮮では国中の主な大学に遠隔教育システムが整然と立てられ、年齢や職業に関係無く希望する大学で必要な教育を受ける事が出来ます。
キムチェク工業総合大学額部長、教授、博士キム・イルナムさん。
「数十人から始まった大学の遠隔教育に今は数万人の勤労者が加わっています。各省、中央機関、工場、企業の責任者、エンジニア、労働者、農民など各階層の人がこれに入っています」
金策工業総合大学の遠隔教育のネットは国中の5千余りの所に張り巡らされています。朝鮮では遠隔教育が全国範囲で活発に行われ遠隔教育を受ける人の数も増え続けています。現在遠隔教育を受ける人の内、最年少者は18歳、最年長者は59歳だといいます。
ピョンヤン326電線総合工場労働者リ・チョルホさん。
「労働時間が終わるとここでべんきょうしますが、講義で理解できない問題は『教育問い合わせ』やリアルタイムの質疑応答で解決しています」
キムジョンテ電気機関車連合企業所工程員リ・ソンホさん。
「機械分野に弱かったのですが、教育を受けて補い、設計士なしにも意のままに制作して生産に役立てています」
(字幕)2020年4月12日 朝鮮民主主義人民共和国遠隔教育法を採択
今年4月、最高人民会議第14期第3回会議で朝鮮民主主義人民共和国遠隔教育法が採択されました。遠隔教育の法律的土台が築かれ勤労者の関心が日増しに高まる中、各大学では遠隔教育のクオリティーアップで競り合っています。
全ての勤労者を実践型の人材に、高い知識と文化の持ち主に育てるのが遠隔教育の目標です。遠隔教育を受けた勤労者の間で博士や労働者の発明家も輩出しています。
チョンジン鉱山金属大学研究者キム・ヨンチョル
清津鉱山金属大学の研究者であるキム・ヨンチョルさんは金策鉱業総合大学で遠隔教育を受ける過程に修士号を取得し、30代に博士号を取得しました。
ピョンヤン市送配電部労働者チョン・アギョン
平壌市送配電部の労働者チョン・アギョンさんは平壌機械大学の遠隔教育学部で学び、全国的な科学技術祭典に配電部の経営管理システムのプログラムを出して1位になりました。
特別部類の傷痍軍人リョム・ヘリョンさん。
「大学生になるのは私の夢でした。チャンチョルグ・ピョンヤン商業大学の遠隔教育学部に入学した時、これが夢ではないかと言う思いで夜も眠れませんでした。ところが、第一学期が過ぎるにつれ、はたして不自由な体で最後まで勉強を続けることが出来るか、心が動揺しました。その時、学部長先生と担任の先生が訪ねてきて励ましてくれ、難しい問題があれば個別の講義もし、また多くの参考書も持ってきてくれました。先生たちに手伝ってもらって、他の学生と同じく第10学期までの全過程を終了し、大学卒業生になりました」
ピョンヤン味噌・醤油工場主任技師補佐リ・ファチョルさん。
「工場の管理職の中に労働英雄、博士もいますが、あくまで遠隔教育のお蔭だと思います」
遠隔教育によって勤労者の学びの理想は叶えられています。
(今日の朝鮮)