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ピョンヤンのテソン区域総合洋服店のテソン支店は、季節折々の女性の服を立派に仕立てる事で人気が上がっています。
ここで仕立てた女性服は形が様々で着心地が良く、職業と年齢、そして季節に良く似合う事で来客の好評を博しています。今は蒸し暑い夏という事で、サッパリとしながらも便利で美しい夏服を求めて、女性達が次から次へと押し寄せています。
常連客のチェ・ジョンファさん。
「私はこの支店のお得意です。初めてこの支店に足を運んだのは、国レベルの衣装展でこの支店から出品された衣服に対する評価が高く、広く紹介されたからでした。それからと言うもの、この支店に行きつけることになり、新調の服を着るたびになんとなく心が惹かれるのをどうしようもありません」
支店の人達は時代感覚にもマッチし、また個々人の好みと趣味にも合う服を作る為に知恵を出し合っています。責任者のキム・スンシルさんはデザインと裁断が肝心要である事を常々強調し、率先して従業員を導いています。
キムさんはいつも「同じスタイルの服を作ってはならない」と言っています。それでここの人達は皆が新しい服をデザインし、すぐ実践しています。「服をデザインし仕立てる事自体が一つの芸術である」というクリエイティブな考え方と、朝鮮の女性達を一層美しくしようとの熱い思いがそのまま込められているのです。
支店から出品された物はこれまでの国レベルの朝鮮衣装展で、毎回新しくユニークなものとして高く評価されました。これは最近この支店で作ったモデルとなる衣服です。ご覧のように正装の夏服ですが、女性達が好きなちょっとした花の飾りを添える事で一層洗練された趣があります。乙女達に生き生きとした青春の気*1を吹き込む品位の高いワンピースは、どれ一つ同じスタイルの物がありません。
責任者のキム・スンシルさん。
「馬子にも衣装といいますが、衣服は人の思想と精神を表すと同時に美しさを造形的に見せています。ふと、見ますと、簡単に思われがちですが、現代感覚にマッチしながら高尚な感情を表す服を作るというのは決して容易なことではありません。形と飾りつけ、文様、色合いなど生地の材質と特性に合わせてすべての要素にデザイナーの意図と才能が込められるべきで、またここで重要なのはそれを着る人たちの体質と好み、職業まで反映される時、個々人の個性を生かした服になれると思います」
その通りです。「その人だけにピッタリした服を作る事」、これがここの人達のモットーです。
情熱を捧げ、訪ねてくる人達の嬉しい声から、新調の服を着て喜ぶその姿から働き甲斐を見出しているこのような人達がいて、街は一層美しくなっているのです。
（今日の朝鮮）
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