電話のベル

電話のベル

先日の夜、平壌市*1西城区域*2の長山*3という町に住むペク・ユソンさんの家は、いつもと同じくアットホームな雰囲気でした。

その時、電話のベルが鳴りました。電話を受けたペク・ユソンさんはとても喜んでいました。年寄りのその喜びは次第に感激と興奮に変わりました。暫くして電話を降ろしたペクさんはキョトンとしている孫娘に話しました。

「柳京眼科総合病院で術後の状態を聞いてたの。そして明日病院に来て目の検査を受けると言っているんだよ1年も過ぎていたのに忘れていなかったんだ」

ペクさんが柳京眼科総合病院で手術を受けたのは昨年の6月でした。病院で無料で真心こもる治療を受け、明るい眼で退院しました。その後、眼には何の異常もありませんでした。でも治療に当たった医師は年寄りの眼についていつも関心を持って、度々病院での眼の検査を進めるのです。

ペクさんは後で病院に行き医師達に有り難い気持ちを示そうと思ってはいましたが、1年が過ぎてしまいました。体に異常がありませんでしたので病院とは縁が遠くなってしまったのです。なのに手術を受けた患者より病院側が健康を案じ検診を求めて来たのです。ペクさんはそれが有り難くて身の置き所がありませんでした。

ペク・ユソンさん。

「私のような普通の年寄りが何だって、明るい目をとりもどしてくれても今なお心配するのでしょうか。ほんとうに良いご時世です」

ごく普通の日に鳴り響いた電話のベル。

それは社会主義保健医療制度の恩恵、この国の人民的施策を伝える恵みのこだまとして今も響いています。

（今日の朝鮮）