金正淑託児所

金正淑託児所

みなさん、ここでピョンヤンの託児所をのぞいて見ませんか？　ピョンヤンの都心にあるモラン峰*1、鬱蒼とした森に覆われたこの小高い山のふもとに、今日、ご案内する託児所があります。金正淑託児所といいます。金正日総書記の母である金正淑女史の名を冠した託児所です。

まずは、託児所の外観をイメージしてください。いくつもの建物がありますが、それが一つのブロックになるよう設置されています。モラン峰や高層アパートのタウンにマッチする建築です。では、所長のリ・ヨンオクさんにお話をうかがってみましょう。

「抗日の女性英雄金正淑女史の発案によってこの託児所が生まれたんです。1948年2月15日のことです。それも朝鮮の初の託児所でして、それで『金正淑託児所』と呼ばれています。金正淑女史は何度も託児所を見にこられましたが、細やかに指導されました。市内の職場勤めの女性たち、わけてもジャーナリストや芸術家、教員、医師の女性たち、この人たちは出張が多かったりとりわけ多忙ではありませんか。それでその子どもたちを1週間の預かり、つまり月曜日から土曜日まで預かるのが基本となっています。」

はい、託児所は2歳半から4歳までの子どもを預かっているそうです。では中を見せてもらいます。今はお昼寝の時間です。この部屋では20人ぐらいの子どもたちがベッドですやすやと寝入っています。あの子は夢でも見ているのでしょうか、ニコーッとした寝顔です。

あれを見てください、子どもたちの服入れやコップ棚、タオル掛けに絵がついています。リンゴ、リス、そしてこれはウサギですね。保育員の方に伺ってみましょう。リ・チュンハさんですが、託児所の保母さん、共和国では保育員といいますが、この人たちにも国で功労称号を授けていますが、功労保育員の称号を受けたリ・チュンハさんです。

「この年の子どもたちはまだ字を知らないではありませんか、それで絵をつければすぐ自分のものがわかります。自分のものの見分けだけでなく育ち盛りの子どもたちの情操教育、知能教育にも役立ちます。金正淑女史の教えで始まったことなんです。」

こちらは医務室です、病棟まであります。2回に食堂もあるそうですから見てみましょう。ちょうど昼寝から覚めた子どもたちが列を並んで入ってきます。おやつの時間です。豆乳とパンを美味しそうにほおばる子どもたち、真っ赤なほっぺたで本当に福々しい子どもたちです。まさに健康優良児です。皆さんもご存知ですが共和国は10年以上も苦しい状況にありましたが、そのときも託児所や幼稚園の子どもたちには豆乳を切らさずにあげました。スイカ、ブドウなどのおいしい果物も子どもたちのテーブルに乗っています。

お勉強とお遊戯の時間です。ここは自然観察室です。緑の動物の山を連想させます。ここは知能遊びの部屋。ブロックで作っているのは何でしょうか？　自分の家のあるアパートだそうです。ジグソーパズルの前では頭をひねっています。大きな瞳を輝かせて知恵を働かせている子どもたち、なかなか大したものです。ひとりの男の子に話を聞いてみましょう。

「金正淑託児所に通うパク・エジンです。いっしょうけんめい勉強して博士になります。」

はーい、がんばってね！

1階のプールを見て今度は2回の遊戯室です。この歌は『金正淑託児所がいちばん』という歌ですが、この歌に合わせて子どもたちが踊っています。今度は女の子にマイクを向けてみましょう。

「キム・ユンジャンです。歌が好きなので、この託児所のことや朝鮮のことを歌で自慢したいです。」

はーい、立派な歌手になってね！

ここは運動場です。水遊びの場、ブランコ、すべり台、そのほかの遊具で子どもたちが遊んでいます。本当に幸せそうな子どもたち。この子たちを見ているとある国の人が書いたことが思い出されます。この託児所を見て書いたものです。

金正淑女史のぬくもり
いまも朝鮮の子どもたちをつつむ
朝鮮のプリンス、プリンセスがすくすく育つ
金正淑女史　実に偉大なる女性　実に優しい母

はい、金正淑女史の思いやりがそのまま秘められている金正淑託児所は、そのまま共和国の未来なのです。

ピョンヤンの都心にあるモラン峰*1、鬱蒼とした森に覆われたこの小高い山のふもとに、今日、ご案内する託児所があります。金正淑託児所、抗日の女性英雄金正淑女史の名を冠した託児所です。子供たちの幸せな歌声を聞きながら庭に入ると、保育員のパン・エスクさんが笑顔で迎えてくれました。共和国では託児所の保母のことを保育員と言います。パンさんによりますと、金正淑託児所はチュチェ37（1948）年2月15日に設立されました。

「うちの託児所には偉大な金日成主席と抗日の女性英雄金正淑女史の恩情が秘められています。朝鮮が日本の植民地支配から解放された後のある日、主席は国がどんなに苦しいと言っても、女性と子供のため託児所を立派に作ってあげようと言いました。それで、金正淑女史は1947年1月、託児所に利用される建物を見て、革命のつぼみである子供たちを育てる託児所だから、国に頼ってばかりせず、女性の力で立派に作ってみようと言いました。その後、女史は9回も現場に出て子供の栄養管理と健康管理の問題について詳しく教えました」

では中を見せてもらいます。ここは、遊戯室です。保育員のオルガンに合わせて踊っている可愛い子供たち。

「私は託児所が大好きです。ここで歌や踊りを習っています」

元気いっぱいのその話は私たちを喜ばせました。

次の部屋では、おもちゃの飛行機を飛ばして走り回る子がいれば、カラフルなブロックでアパートを作る子もいます。聴診器を耳にかけてお医者さんのまねをする子供たちもいました。とても無邪気な姿です。友たちに大声で絵本を読んであげる子もいますが、みな熱心に話を聞いています。3歳の子供が自由に字を読むとはたいしたものですね。パンさんは、託児所では子供たちの年齢に合わせて文字や知能教育を行っているが、秀でた子供たちが沢山出ていると言ってくれました。

次に寄ったのは、総合遊戯室です。童心に合わせて飛行機と滑り台、自転車など色々な乗り物が整っています。飛行機に乗って手を振る子供たち、滑り台ではしゃぐ子供たち、その姿は明るく幸せなものでした。

保育員のハン・チュンミさんはこう語ります。

「私たちは子供たちの年齢と特性に合わせて生活と栄養管理、運動と遊びを取り合わせて科学的に育てる一方、衛生防疫に特別関心を払っています」

託児所には、その他にも、水遊びをする所や教育室、栄養室、スポーツ室、治療室、小児病棟などがありますが、どこにも子供たちを一番大事にした不世出の偉人たちの熱い愛情が秘められています。その愛情の下、子供たちはすくすく育っています。幸せに育つ子供たちの未来はさらに明るいものでしょう。