輝かしい生涯（金哲柱）

輝かしい生涯

今、朝鮮の軍隊と人民は、国の解放のために青春を捧げた不屈の革命家キム・チョルチュ*1同志を思い起こしています。

朝鮮が亡国の悲運に閉ざされたチュチェ5（1916）年6月12日、マンギョンデ*2で朝鮮の反日民族解放運動の卓越した指導者キム・ヒョンジク*3先生とカン・バンソク*4女史の次男に生まれたキム・チョルチュ同志は、幼い時から愛国的で革命的な教育を受けながら成長しました。両親の革命的な教育と兄である偉大な金日成主席の指導はキム・チョルチュ同志を熱烈な革命家、堅実な愛国者に育てた貴い源であり、滋養分でした。

キム・チョルチュ同志が中国東北地方の車廠子という遊撃区で革命活動を繰り広げていた時のことです。革命家を名乗る左翼分子たちは日帝の侵略に反対する共同闘争での覇権を握ろうとの利己的で民族排外主義的な目的達成のため、反「民生団」闘争を巧みに利用していました。

車廠子の人たちは権力者の不穏当な言動に不満を抱いただけで、公に批判できずにいました。正しいことを言えば「民生団」呼ばわりされるからでした。しかし、キム・チョルチュ同志は左翼分子の集団的圧力にめげず、また、身の危険をものともせず、反「民生団」闘争を極左的に繰り広げる者たちに断固たちむかいました。

ある日、キム・チョルチュ同志は極左分子の反革命的策動が日帝の「討伐」や封じ込めよりもっと危険であることを見抜き、それを粉砕するため車廠子遊撃区の責任者に会いました。キム・チョルチュ同志は先ず、皆を殺し、焼け払い、略奪する日帝の野蛮な行為と大勢の人々を死に追いやって遊撃区を瓦解させるあなたの行為が違うことがあるかと憤激して突きつけました。

そして、あなたをどう見ればよいのか、それでも革命家と呼ぶべきか、でなければ日本の忠犬と呼ぶべきか言ってくれ、と厳しく批判しました。道理にかなったキム・チョルチュ同志の問いに、責任者は返答に窮してしまいました。それ以来、遊撃区の人たちは、キム・チョルチュ同志は革命のためなら刃先にも首を当てられる優れた人だと口を揃えました。

不屈の革命家キム・チョルチュ同志は、革命の指導者が示した自主の思想と路線に従がって、少しの動揺もなく勇敢に闘うとき、最後の勝利は確定的だという真理を人々の胸に深く植えつけました。国と民族のために自分の全てを捧げたキム・チョルチュ同志はチュチェ24（1935）年6月、車廠子の付近で不意に会った敵軍との激戦の末、壮烈な最期を遂げました。

国と人民のための聖なる偉業に青春を惜しみなく捧げた不屈の革命家キム・チョルチュ同志の輝かしい生涯は、真の革命戦士の鑑として、朝鮮の軍隊と人民の心に残っています。

（偉人伝）