貫禄があるサーカス専門家

貫禄があるサーカス専門家

朝鮮の空中サーカス「空を飛ぶ乙女たち」、「ツインブランコ飛行」は空中サーカスのシンボルと言えるほど、国内だけでなく海外でも大人気です。観客をはらはらさせる世界トップの演技に、ため息の連発です。大勢の人々から拍手をさらう大回転ですが、それを演出した人について知っている人はさほど多くいません。

その演出家は、国立サーカス団の金日成賞と人民芸術家の称号受賞者、博士のパク・ソウンさんです。幼い時から、文学と音楽に造詣が深かったパクさんは、1950年代中頃の戦後の復興建設の時、多忙な中にも芸術家を多く育てることについての偉大な金日成主席の教えを心に受けとめて、サーカスを希望しました。

国立サーカス団の副総長ソン・ヨンヒョクさんのお話です。

「パク・ソウンさんは、当時の国立サーカス劇場の俳優養成所の第1期卒業生で、俳優の時、出演者としてだけでなく、創作者としての資質も身につけるため努めました。当時、世界のサーカスと同じく、朝鮮のサーカスも模倣と定型から脱せずにいました。朝鮮人民の感情と美感に合うサーカスの創作には、パクさんもまだまだ程遠いでした。その時、ピョンヤン・サーカス団を訪れた偉大な金正日総書記は、主体的なサーカス、フォークサーカスを多く創作して、サーカスを全面的に発展させることについて教えました。不世出の偉人の指導を受けながら、パクさんはサーカスの演出家としてやりがいを感じました」

サーカス「綱遊び」、「騎馬武士」、「愉快な海兵」、アイス・サーカス「銀盤の青春」、空中サーカス「空中ブランコ飛行」、「空中鉄棒飛行」などなど。朝鮮人民の楽観的な情緒溢れる生活、伝統の生活を表した芸術性豊かで独特な運動技法をつむぎだす演出家パク・ソウンさんの作品は、国際サーカス祭典で高く評価され、そのうち10あまりの作品はグランプリの「金賞」に輝きました。

金日成主席と金正日総書記はパクさんの作品を見て、人々に勇敢さと胆力を持たせ、素晴らしいテクニックを芸術性豊かに表しているサーカスだと高く評価しました。そして、世界各国で披露するようにと恩情こもる措置も取りました。その恩情の中、パクさんは国際サーカス祭典の審査員として活躍し、「20世紀のルネッサンスと金正日」、「サーカス芸術理論」などの本の編纂にも大いに寄与しました。

歳月、人を待たずと言っていますが、パクさんももはや70を超えました。

しかし朝鮮のフォークサーカス、空中サーカスのパイオニアの一人で、貫禄のある専門家である演出家のパク・ソウンさんは青春時代の活力と気概を発揮して文明強国建設に寄与できるサーカス作品の創作にすべてを尽くしています。