豊かな実りのために

豊かな実りのために

豊かな実りのために根があると言います。しかし、その根は見えません。ピョンヤン・リュギョン小学校*1のチェ・ジョンヒ先生はこの根のように新しい世代を未来の担い手に立派に育てています。

まず、小学校のパク・チュンシム校長先生とリ・グムジュ先生のお話を聞いて見ましょう。

「チェ・ジョンヒ先生は本当にたくさんのことをしました。授業の方法を絶えず研究してその新しい方法の登録証書とアイデア教具の証書を何度も授かり、また昨年はサポータプログラムについての国レベルの展示会に出品して高い評価も受けました。それだけではありません。童謡、児童詩の創作に素質のある生徒たちを育てて三つの作品集を偉大な金正日総書記と敬愛する金正恩元帥に差し上げました。本当に学校が誇りに思う先生です」

「はい、チェ・ジョンヒ先生は才能のある生徒を探し出す上では並外れた能力を持っていると思います。毎日、日記をどのように書けばよいのか、いろいろと教え、その過程に生徒たちの素質を見出し、また、その心理に合う作品のテーマも考え出しています」

この写真の中の生徒たちがチェ先生の指導の下で作品集を作りました。キム・ジョンハさんは自ら曲をつけた「元帥さまが微笑めば一番嬉しい」という13曲歌謡集でこう歌っています。

「明るいわが家
夜になると
テレビの前で待っています
金正恩元帥さまが微笑む
その姿を見る時が一番嬉しいです…
5点満点をとって
いつも喜んでいただく
金正恩元帥さまが微笑む
その姿を見る時が一番嬉しいです」

キムさんのお母さんのリ・ジョンスクさんは、娘が金正恩元帥に歌謡集を差し上げて喜んでいただくとは夢にも考えられなかったと言います。

「元々、ジョンハは数学にとても趣味がありましたが、ある日、担任の先生が訪ねて来てジョンハは数学もよくできるが、音楽の時間にソルフェージュ*2をさせてみるとびっくりするほどです、天才的な音楽の才能を持っていると言うではありませんか。とても信じられないことでした」

ソン・オクヒ副校長先生のお話によりますと、チェ・ジョンヒ先生は教室に付きっ切りで、生徒たちが現実に多く触れ、その中から素材を探し出せるよう、生徒たちといっしょにたびたび市内の各所を訪ねたりしているとのことです。

「これはたやすいことではありません。主婦として休日も、祝日も家族より生徒たちと一緒にいる時がもっと多かったです」

チェ・ジョンヒ先生、どうですか、つらかったでしょう。

「いいえ、教育者として当然のことをしただけです。生徒たちの小さな才能の芽も探し出し、また、その才能を伸ばしてあげる時、教育者としての一番大きな喜びと生きがいを感じるものです」

豊かな実りのために根がある。

リスナーの皆さん、チェ先生の姿を通してこの言葉の真の意味をうかがい知ることができるのではないでしょうか。