詩から見る2016年

詩から見る2016年

躍動する出来事で綴られたチュチェ105（2016）年、多くの詩が創作されました。朝鮮労働党第7回大会を共和国の歴史に最も意義あるものとして迎えるため、軍隊と人民皆がこぞって立ち上がった今年初め、朝鮮初の水素爆弾の実験が成功裏に行われました。

5千年の歴史で始めての喜びごとに接して、限りない喜びで沸き立つ朝鮮人民の姿がそのまま詩に表れています。詩「1月に表する敬意」は、世界を沸かせた水素爆弾の雷鳴は、生涯を尽くして自強力の万年の土台を築いた金日成主席と金正日総書記への最大の敬意、誇らしい勝利の報告だと詠んでいます。

また、詩「嵐」にはこのように書かれています。

巨大な力はわれらの血筋に漲る
汗はそのまま水素爆弾になったよう
胸は燃え上がり足取りに嵐が立つ

朝鮮人民は朝鮮労働党第7回大会を勝利者の大会、栄光の大会として輝かすため、70日間戦闘を繰り広げ、あらゆる部門で大飛躍を遂げました。青空高く尊厳ある朝鮮労働党の旗がなびく栄光の5月に向かって疾走する人民の強い精神はそのままアピールに富む詩となりました。

詩「熱く、輝かしく生きよう！」、「最後の勝利のゴールインは目の前に」、「私の戦闘記録帳」、「朝鮮の女性の名で」、「5月に向かって進もう！」が代表作です。朝鮮労働党第7回大会を勝利の内に迎えた朝鮮人民は、党大会で示された課題を実行するために疾風のように進みました。至る所でマンリマ速度*1を創造し、200日間戦闘の日々を大きな生産の成果で送りました。

8月末、ハムギョン北道*2の北部地区が大水と強風による大災難に見舞われ、そこの住民が路頭に迷っていた時、敬愛する金正恩元帥は全てを北部の被害復旧に向ける重大措置を取りました。この地区に、北部戦線と呼ばれるほど全力が集中されました。 詩「北部戦線へ」よりです。

火山の爆発か溶岩の流れか
党の呼びかけに
血潮たぎる千、万の心が叫ぶ
北部戦線へ！
大災難の洪水に見舞われた地に
厳かな火の大河が激しく流れる
北部戦線へ！

軍隊と人民は一心団結の威力で禍を転じて福と為す奇跡を生みました。詩「燃える北部戦線」、「従軍手帳のページから」、「ムサンでの初の汽笛」を始め7つの詩からなる詩抄が現地で創作されました。

金日成賞受賞者の朝鮮作家同盟中央委員会専属作家リュ・ドンホさんはこう話しています。

「金正恩元帥が北部地域の住民を案じて、被害状況と住民の生活を知るために、ムサン*3にヘリを飛ばしたと言います。そのヘリが、着地するところを探して黒雲に覆われた空を旋回した挙句、ようやく駅前の空き地に降りたと言います。大人も子供も駆け寄って、ヘリを取り囲みました。群衆の中から一人のおばあさんが出てきて、ヘリから降りた人たちに、『金正恩元帥はお元気ですか』と、災難の中でもまずそう聞いたとのことです。他の人も誰もが元帥はお元気ですかと口を揃えて聞いたと言います。一人の幹部が、泥まみれのそこの人たちの手を握って、『皆さん、金正恩元帥は元気です』と答えると、皆が喜びに満ちて『金正恩将軍万歳！』と叫んだと言います」

このことをモチーフに創作された詩「運命の日差し」の一くだりを、朝鮮人民は胸熱く詠んでいます。

あ、雨にぬれた胸
待ち焦がれる元帥の便り
それは胸に立ち込めた
災難の雲を押し出した
運命の日差し

そうです。躍動する出来事がそのまま詩となって高らかに詠じられたチュチェ105（2016）年。詩には、人民は指導者に従い、指導者は人民を信じ、顧みる朝鮮の渾然一体とその威力で勝利し、奇跡を生む朝鮮の姿が表れています。