解放の恩人を称える歓呼

解放の恩人を称える歓呼

ピョンヤンの風光明媚なモラン峰*1のふもとに凱旋門と凱旋門広場があります。凱旋門は、日本帝国主義に奪われた国を取り戻した偉大な金日成主席の不滅の業績を末永く伝える大記念碑です。凱旋門広場には満面に微笑をたたえ、手を高くかざして人民の熱狂的な歓呼に応える金日成主席を描いた大きなモザイク画があります。

広場にたたずむと、日本帝国主義を打ち破り国の解放をもたらした民族再生の恩人、30代の青年将軍金日成主席を称える怒涛のごとき歓呼のこえが耳元に聞こえてくるようです。3千里の国土を揺るがした歴史のその日からはや、数10年の歳月が流れました。

チュチェ34（1945）年8月15日、国の解放を迎え、全国土、全民族が歓喜に沸きかえりました。そして、人々は主席の凱旋を今か今かと待ちわびていました。民族の優れた指導者を生んだピョンヤンは勿論、ソウルでも金日成将軍歓迎準備委員会を立ち上げ、主席を迎える準備を進めていました。

しかし、主席は仰々しく表立てることなくひそかに帰国しました。国の解放のため20年もの間、厳しい抗日戦を繰り広げた主席は、凱旋した後もつかの間の休息をとることなく新しい国づくりのため夜を日につぐ労苦を捧げました。

主席は、チュチェ34（1945）年10月10日に朝鮮労働党の創立を宣言したあとで、ようやく人民との歴史的な対面を果たしました。チュチェ34（1945）年10月14日、モラン峰のふもとの当時の公設運動場で、主席の祖国凱旋を歓迎するピョンヤン市民大会が盛大に行われました。歴史のその日、会場は人の海をなし、人々は会場の外の木々にものぼり、モラン峰の高いところにある遺跡のチェスン台とウルミル台*2一帯も人々で埋め尽くされました。

午後1時、国中の人民が心から敬い、その対面を渇望していた抗日の伝説的英雄の偉大な金日成主席が演壇に現れると、「金日成将軍万歳！」の嵐のような歓声が天地を揺るがしました。主席は手を高くかざし群衆の熱狂的な歓呼に応えました。

この日、主席は歴史的な演説をしました。主席は演説で、わが朝鮮民族が新しい民主朝鮮を建設するために力を合わせる時がきた、各階層の人々はなんぴとを問わず、全て愛国的熱意を発揮して新しい朝鮮を建設するために起ちあがろう、力のある人は力で、知識のある人は知識で、金のある人は金で建国事業に積極的に貢献すべきであり、国を愛し、民族を愛し、民主を愛する全民族が固く団結し、民主主義自主独立国家を建設しなければならないと述べました。

主席の演説が終わると再び「金日成将軍万歳！」の熱狂的な歓呼が場内をとどろき渡りました。当時の新聞「ピョンヤン民報」は、この歓迎大会の模様を「錦繍江山を揺さぶった40万の歓声」と題して次のように伝えました。

「40万の人口を擁するピョンヤンとはいえ、かつてこれほど多くの人が集まった例があるだろうか。これほど意義深い集会をもった例があるだろうか。特に大会を歴史的に意義あらしめ、会衆を感動させたのは、朝鮮の偉大な愛国者、ピョンヤンの生んだ英雄金日成将軍がここに臨席し、民衆に喜ばしくも熱烈な挨拶と激励を送ったことである。朝鮮同胞がもっとも敬慕し待望していた英雄金日成将軍が、そのりりしい勇姿を現すと、場内には熱狂的な歓声が沸きあがり、会衆は歓喜のあまり感涙に咽んだ」

軍人と人民みなは、朝鮮人民をこの世で一番幸せで誇り高い人民にならしめ、世界地図で色あせていた朝鮮を社会主義強国に作った主席に、尽きない感謝と最大の敬意を表しています。

共和国の軍人と人民は、これからも永遠に、金日成主席を偉大な指導者として千年万年高く戴き、敬愛する金正恩元帥の導きについて、必ず社会主義強盛国家を築き上げることでしょう。