親子共に人民俳優称号の受賞者

親子共に人民俳優称号の受賞者

ピョンヤンのミレ科学者通り*1に親子共に人民俳優の称号を受けた家族がいます。父のリ・グンテクさんは定年が過ぎて、今は引退しています。本名より人民賞受賞作品の革命歌劇「看護婦物語」の登場人物であるミョンホの名で広く知られた人です。

偉大な金正日総書記は1970年代初頭、この革命歌劇を朝鮮人民軍協奏団で創作するようにし、創作の過程を直々指導して時代の名作として完成させました。その日々に、ヒロインのカン・ヨンオクと主役、脇役の俳優の歌と演技のやり方に深い関心を払いました。

人民俳優称号の受賞者のリ・グンテクさんはこう話します。

「当時、金正日総書記は私が演じるミョンホの役を見て、あるときは歌が上手だが、あるときは興奮したせいか、歌が上手にならないと言って細やかな指導をしました」

歌劇でミョンホはヒロインのカン・ヨンオクが献血した血を受け、熱い同志愛によって回復されます。それで、ヒロインが悲壮な最期を遂げたときは誰よりも胸を痛め、復讐を誓います。リさんがこの役をうまく演ずることができたのは総書記の細心の指導があったからです。総書記はリさんのことをミョンホと親しく呼んで、配慮の限りを施しました。リさんは革命歌劇だけでなく、貫禄がある功労国家合唱団でも声楽俳優として活躍しました。

息子のリ・ソンチョルさんは朝鮮人民の間でテノール歌手として広く知られています。10年前、ロシア「21世紀管弦楽団」の朝鮮ツアーの時、息子のリさんは楽団の要請でイタリア名曲の音頭を取りました。そのとき、楽団のチーフコンダクターは驚嘆を禁じえず、リさんにイタリアで音楽の勉強をしたのか聞いたほどでした。リさんはその問いにピョンヤンの大学で勉強したと答えたそうです。

革命歌劇のミョンホの役を演じる父のように立派に歌を歌うのが幼年時代のリさんの夢でした。その夢が叶ったのです。除隊後、大学を出たリさんはチュチェ84（1995）年、功労国家合唱団のソリストになりました。

人民俳優称号の受賞者、国際コンクール入賞者のリ・ソンチョルさんのお話です。

「もちろん、声がいいというのは父から譲られたものでしょう。しかし、総書記の配慮がなければ、名歌手にはなれなかったと思います」

金正日総書記は功労国家合唱団で音頭を取るリさんの歌い方で足りないのは何か、ソロはどういう風に歌うべきで、表情はいかにし、発音はどうすべきなのかなどに至るまで詳しく教えました。

いつでしたか、総書記は親のリさんが合唱台に立ち、その前で息子のリさんが音頭を取るのがとても珍しいことだと言いました。そして、リさん親子を身近に呼んでデュエットも聞き、歌が上手だと誉めました。敬愛する最高指導者金正恩委員長も功労国家合唱団の公演を見るたびにリ・ソンチョルさんが歌が上手だと高く評価しました。

リさんは金正恩委員長の信頼のなか、現在キムウォンギュン音楽総合大学*2で教鞭を取っています。親子共に人民俳優称号の受賞者という名誉を代をついで輝かそうというのがリさん一家の目標です。

リ・ソンチョルさんの息子のキムウォンギュン音楽総合大学の学生リ・ジャンソンさんのお話です。

「金正日総書記と金正恩委員長の配慮のなか、国中に知られた人民俳優となった祖父と父のように熱心に学んで立派な歌手になるつもりです」

（芸術）