美徳の香り

美徳の香り

朝鮮では戦争参加者と戦傷栄誉軍人を大事にし、その生活を顧みるのがひとつの社会的気風となっています。戦争参加者は、1950年代のアメリカの侵略を退ける朝鮮人民の祖国解放戦争で血を流して闘い、戦傷栄誉軍人は、一身を投げ打って国の防衛についていた昨日の兵士たちです。

ピョンヤン市*1ピョンチョン区域*2のポンハクという果物・野菜ショップの責任者キム・ヨンソンさんのお話です。

「戦争参加者と戦傷栄誉軍人を優遇し、よく面倒を見るのは私たちの本分です。その人たちがいて今の私たちの幸せがあるからです。それで、ショップの人たちは、ポンハクという町*3に住む20戸あまりの戦争参加者、戦傷栄誉軍人には家まで果物や野菜などを定期的に送り届けています。感謝の挨拶をいただくたびに誇りを感じる私たちです」

ショップの人たちは、町内の住民のためのサービスで忙しい中にも、戦争参加者と戦傷栄誉軍人たちを心から思いやっています。その人たちの家に野菜が切れてはいないかなどを正常的に調べ、初ものの果物が入れば一番先に送り届けています。

特に、毎年、キムジャンシーズンともなれば、戦争参加者、戦傷栄誉軍人の家に白菜はもちろん、調味料も送り、キムチも一緒に付けて*4あげたりしています。そして、祝日には、真心込めて用意した食べ物を持って行って、戦争参加者と戦傷栄誉軍人を喜ばせています。誕生日も忘れず、祝ってあげています。

ポンハクという町の第52居住人民班*5の3階の第1号室に住んでいるカン・ヘオクさんはこう話しています。

「戦争参加者の舅を思うショップの人たちの真心には感動を禁じ得ません。まるで同じ家族のようです。ショップの人だけではありません。ポンハク食品ショップの人やチャンチョルグ・ピョンヤン商業総合大学の学生など多くの人がわが家を訪ねています。一つの大きな家族となった共和国の社会の素顔はまさにこれだ、とつくづく感じています」

ポンハク果物・野菜ショップの販売員キム・チュンヨンさんのお話です。

「私はこれから新しい世代もまさにこうあるべきだということを自覚して、戦争参加者と戦傷栄誉軍人の面倒をよく見、大事にするこの社会の気高い美風を積極的に生かしていくつもりです」

戦争参加者、戦傷栄誉軍人を身内のように大事にする美徳の香りが国中に溢れるのが、まさに一つの大きな家族となった朝鮮の素顔です。