祖国のつつじ

祖国のつつじ

つつじは朝鮮人民誰もが愛する花です。抗日の女性英雄金正淑女史は人一倍つつじを愛しました。

つつじの咲く4月ともなれば朝鮮人民みなは金正淑女史への偲ぶ思いで胸がいっぱいになります。ピンク色の花と芳しい香りを漂わせるつつじ、このつつじを見ていると明るく微笑む女史の姿が思い浮かんできます。

チュチェ28（1939）年の春、ムサン*1地区へ進出した朝鮮人民革命軍が朝鮮の北部地方を流れるアムノク川*2の岸辺にたどりついた時のことです。夢の中でも描いていた祖国の地に足を踏み入れた隊員たちは大きな喜びに包まれました。

当時、アムノク川の岸辺には多くのつつじが咲きこぼれていましたが、女史をはじめ、女性隊員たちは両腕を大きく広げてつつじを抱きかかえ、涙を流しました。つつじがただの自然の花とは思われなかったからでした。

隊員たちの目にはつつじも亡国を嘆き、涙を流しているように見え、日帝に踏み潰された地に咲いては散る悲しい身の上を訴えているように見えました。隊員たちはつつじの可憐な姿から奪われた国のことを思い、日帝を打ち倒して国を解放する決意を固めました。

この日、女史は偉大な金日成主席に祖国のつつじを差し上げました。後日、主席は回顧録で、その日、遊撃隊員たちはこの花をただつつじとは言わず、祖国のつつじと呼びました、わたしはつつじの花を見るたびに抗日武装闘争期の日々が思い出され、詩でも詠じたい衝動に駆られたりしますと書きました。

偉大な金正日総書記もつつじは母が一番愛した花でした、私の心の中には懐かしい母の姿とともに素朴で優しく、美しいつつじが永遠に咲き香る花として大事にしまわれていますと言いました。