深い思いやり

深い思いやり

朝鮮で子供たちは国の王様として大事にされ、未来の担い手に育てられています。朝鮮の現実は、新しい世代のために全てを尽くした偉大な金日成主席の献身の歴史を離れて考えられません。

チュチェ61（1972）年5月のある日、金日成主席は子供たちの芸術公演を観ました。主席は、演目が変わるたび、一番先に拍手しました。

シロホン・ソロのための器楽重奏が終わった時です。主席は、あの少女がシロホンを上手に弾きこなすと言って、アンコールしました。盛んな拍手喝さいが送られる中、シロホンの演奏は続きました。

公演の後、主席は歓呼する子供たちに手を振って応え、明るい微笑を送りました。そして、周りの人たちに、子供たちと一緒にいる時が一番嬉しい、公演を観ると10年は若返るようだ、と言いました。

去り際に、玄関のドアを出ていた主席は、その少女を又もや呼んで、今後、稽古に励んで、立派な音楽家になって欲しい、と将来を祝福しました。その後も、主席はその少女について度々聞き、深い関心を向けました。

恵まれたのは、その少女だけではありませんでした。国中の子供たちに一斉に新しい制服を無料で供給するよう国家の措置も取り、新しい制服姿の生徒たちに会いたくて遠い山村の学校まで訪れて、写真も撮ってあげた主席でした。

また、国の至るところに少年宮殿と少年会館も立派に建てるようにして、子供たちの才能を伸ばしてあげました。現地指導の時は、多忙な中でも道端に車を止めて、生徒たちのかばんを開けてノートや鉛筆の質も見て、子供たちの希望についても聞きました。

いつか、ある訪朝客が、無料治療と無料教育はもとより国家が子供たちに制服まで供給する現実を目撃して、主席にこう聞いたことがあります。

「その多くの金を何の代価もなしに無料で支出しているようでは、国家が損失を被るのではありませんか。その損失はどのように補いますか」

その時、主席は人民のために被る国家の「損失」は損失ではない、新しい世代のためにもっとたくさんの「損失」を被るほど、わが国家はもっと大きな満足を覚える、と答えました。

それで、朝鮮の子供たちは今もこう歌っています。

われらの父は金日成元帥、と。

（偉人伝）