海外侵略に躍起になっている日本の反動勢力

海外侵略に躍起になっている日本の反動勢力

先日、日本首相安倍は憲法を必ず改正する意欲を、またもや露にしました。

自民党滋賀県支部連合会大会で安倍は「憲法改正に着手する時が来た」と気炎を吐き、「憲法第9条に日本の独立と平和を守る自衛隊の存在をはっきり明記するのは、正に現代の政治家と自民党の党員の使命だ」と力説しました。海外侵略に躍起になっているその醜悪な本性を自ずと曝け出した妄言だと言わざるを得ません。

今、日本の権力層は相次ぐ汚職事件で政治的運命が崖っぷちに追われた状態です。こうした状況下で安倍は一世一代の目標として掲げた憲法改正、言い換えますと軍国主義・海外侵略の法的土台作りだけは必ず遣り遂げようとしているのです。

これは軍国主義・海外侵略の野望が日本の権力層の骨髄に徹している事をそのまま物語っています。久しい前から日本の反動勢力は軍国主義・海外侵略を実現する為、必要な準備作業を暗々裏に進めて来ました。今それは相当なスピードで推進されています。

日本が軍事大国化を執拗に追求したので自衛隊は装備の面で世界一流の軍隊に劣らぬ攻撃能力を持っており、海外での軍事活動の範囲も大幅に増えました。海外侵略に必要な物理的能力を持つ日本にとって残るのは、それを法的に裏付ける事だけです。それさえ解決されれば日本は過去と同じく何の拘束も受ける事無く、世界の任意の所で任意の国を相手に軍事行動を際限無く展開する事になっています。

安倍はこれに狙いを定めて、息絶え絶えな今になっても憲法改正を唱えているのです。もちろん安倍が自衛隊の使命に独立と平和のベールを被せて憲法改正の名分を立てようとしていますが、それは黒い腹を覆い隠す為の小細工に過ぎません。

日本は明らかに戦争を望んでおり戦争に活路を求めています。しかし今は平和の時代で平和は時の流れてとなっています。こうした時に戦争を追い求める日本の行動は、時の流れに逆行する反動的な行為です。血生臭い日本の罪な歴史を余りにも良く知っている国際社会は、日本の海外侵略の妄動を絶対許さないでしょう。

今は日本が憲法改正ではなく国際社会の要請を受け入れて、真面目な姿勢で過去清算に臨むべき時です。

（時事評論）