朝鮮民族の白磁の製造術

朝鮮民族の白磁の製造術

白磁の製造術は、純潔で、きれいで、高尚なのを好む朝鮮の民族性が込められた伝統的な焼き物の工芸術です。

白磁の原料が豊かな朝鮮では早くから焼き物の製造術が発達しました。祖先はコリョ、高麗時代（918年―1392年）から青磁と共に白磁も多く作って、世界の焼き物の発展の歴史の一ページを添えました。白磁は原料の純度と焼成温度によって、灰白色、青白色、乳白色の微妙な色の変化が現れ、顔料と装飾技法によっても色々と区分されます。

コリョ時代に青磁が有名なら、朝鮮封建王朝時代（1392年―1910年）には白磁が世に広く知れ渡りました。とりわけ18～19世紀の末ごろに青華白磁が発達して、その種類と絵の装飾のテーマがより多様になり、芸術的表現も洗練されたものになりました。

昔から白色を好んできたのは朝鮮民族の伝統でした。朝鮮封建王朝の白磁は、白色そのものに表現の意味が込められているので、文様を施す場合も、他の国の焼き物に見られる余白のない文様詰めでなく、余白を重視し、簡潔で含蓄した文様を施して、白色と見事に調和させました。現代に至っても朝鮮の白磁は高く評価されています。

1000年以上の古い歴史を誇る白磁の製造術はチュチェ106（2017）年、国家無形文化遺産に登録されました。

（観光）