朝鮮全土を揺さぶった歓呼

朝鮮全土を揺さぶった歓呼

チュチェ34（1945）年8月15日、朝鮮は日本帝国主義の植民地支配から解放されました。朝鮮人民は国を取り戻した民族の英雄、不世出の愛国者である偉大な金日成主席の凱旋を一日千秋の思いで待っていました。

ピョンヤン*1とソウル*2では各階層の代表たちが金日成将軍歓迎準備委員会を結成し、盛大な歓迎儀式を準備していました。ピョンヤン駅とソウル駅では金日成将軍を迎えるため毎日、数万人の市民が集りました。しかし、国の解放という民族史に特筆すべき偉業を成し遂げた金日成主席は仰々しく表立てることなく静かに凱旋しました。

金日成主席は抗日の血戦を繰り広げながら積もりに積もった疲れを癒す間もなく党創立のため精力的な活動を行いました。10月10日、朝鮮労働党創立の歴史的偉業を成し遂げた後、主席は祖国の人民と感激的な再会を果たしました。

チュチェ34（1945）年10月14日、人民の悲願がかなえられるめでたい日が到来しました。歴史のその日、当時のモラン峰*3の麓にある公設運動場は黒山の人だかりでした。

午後1時、朝鮮民族みなが敬慕して止まず、待ちに待っていた抗日の伝説的英雄の偉大な金日成主席が太陽のような明るい微笑をたたえて壇上に上りました。瞬間、天地を揺さぶる万歳の歓呼が上がりました。

5千年の長い歴史で初めて迎えた民族の伝説的英雄である金日成主席を仰いで叫ぶ万歳の声は朝鮮全土を揺さぶりました。意義深い歴史のその日、主席はピョンヤン歓迎市民大会で「全ての力を新しい民主朝鮮建設のために」という歴史的な演説を行いました。

演説で主席は朝鮮民族が新しい民主朝鮮を建設するために力を合わせる時が来た、各階層の人民はすべて愛国的熱意を発揮して新しい朝鮮の建設に奮起しなければならない、力のある人は力で、知識のある人は知識で、金のある人は金で建国事業に積極的に貢献し、国を愛し、民族を愛し、民主を愛する全民族が固く団結して民主主義自主独立国家を建設して行こうと熱く呼びかけました。

主席の演説が終わるや会場にはまたもや嵐のような歓呼が巻き起こりました。国と民族を愛する人であれば労働者とインテリ、資産家を問わず、みなが国と民族の繁栄、発展のために奮起しなければならないという主席の呼びかけはそのまま新しい民主朝鮮の出発を告げる厳かな宣言でした。

金日成主席はこのように祖国の人民と挨拶を交わしたその日の午後、抗日大戦の戦場でも、また夢の中でも忘れたことのないマンギョンデ*4の生家を訪れました。国の解放の大志を抱いてマンギョンデの生家を後にした時から20年ぶりに訪れた生家でした。

正に祖国愛、民族愛の理念を天性としている偉大な金日成主席は国と人民のために全てを捧げた偉大な愛国者でした。