朝鮮の声郵便箱210905

「朝鮮の声」郵便箱 2021.09.05

呉英淑（オ・ヨンスク）：（冒頭で音声が途切れている？）この地に生を受けた人はもとより世界の大勢の友人の皆さんは、朝鮮の国家である『愛国歌*1』にとても親しみを感じています。熱い祖国愛、祖国への強い自負心、喜びと楽観、底知れない力の源である『愛国歌』。口ずさんでいますと大事な祖国を輝かせた有名無名の愛国者の群像も浮かんで来ます。その群像の中に『愛国歌』の歌詞を書いた作家のパク・セヨン*2さんもいます。

「愛国歌」と作家のパク・セヨンさん

呉英淑：パク・セヨンさんは国を奪われた受難の時、貧しい家に生まれました。学費を払えず思う存分学ぶ事も出来なかったパクさんは、文学の夢を託したペンに国無き民の悲しみを込めて国の解放を待ち焦がれました。やがて解放の春を迎えた国。しかし外部勢力が羽振りを利かせる南朝鮮は真の意味での祖国ではありませんでした。

偉大な金日成主席が送った委嘱状と共に主席の許へ来て初めてパクさんは、祖国というものの何たるかを直に見ました。生活の隅々まで細やかに顧み解放された祖国の民族文化の建設の行く手を照らした主席の前で、パクさんは『日差しの下に生きる』という即興詩を涙ながらに読みました。パクさんはその時の覚めやらぬ興を胸に抱いたまま国歌の歌詞の創作に取り掛かりました。

チュチェ35年（1946）9月の或る日、国歌の歌詞の内容と曲想について詳しく教える主席を仰ぎ、パクさんは太陽の引力に引かれるように主席の熱い祖国愛に惹かれる思いをどうしようもありませんでした。当時、朝鮮人民に1日も早く立派な国歌を持たせようとの主席の意図通りに、国中の人皆が国歌の創作に参加して僅か数ヶ月の間に1千編近くの歌詞が審議されましたが、その中でパクさんが手掛けた2編の歌詞の内1編は国歌である『愛国歌』に、他の1編は『輝く祖国』という曲名で歌われるようになりました。

朝鮮の国歌『愛国歌』の試聴会が開かれました。

1. 朝は輝け大地、黄金の恵み溢れ
   三千里麗し祖国、五千年の歴史と煌めく文化育てし
   人民のこの栄光全て捧げ、この地永久（とわ）に守らん
   
   
2. 白頭の精気（世紀）告げる（継げる）、勤労の聖なる気性
   真理で固めし心、世界に先駆けん
   力怒涛と湧きて人民の建てし国ぞ
   富み溢れるこの地、永久に栄えよ
   力怒涛と湧きて人民の建てし国ぞ
   富み溢れるこの地、永久に栄えよ

（※歌が流れる）

試聴会が終わるや『愛国歌』を創作したキム・ウォンギュン*3さんとパク・セヨンさんは熱く手を取り合い、「金日成主席の言葉がそのまま『愛国歌』の名歌詞になり、主席の熱烈な祖国愛の気高い情緒がそのまま『愛国歌』の名メロディーになった」と感激に満ちて話しました。この日パクさんは、主席の偉大な愛国の心臓の鼓動に自分のものを合わせれば真の愛国者になれるという真理を胸深く刻みました。その深遠な人生の真理を心に刻み付けたパク・セヨンさんは国歌を創作した後も、朝鮮革命の各年代を祖国を称える美しい歌として綴り生き甲斐或る一生を送りました。

呉英淑：只今まで朝鮮の国歌である『愛国歌』に親しみを感じている日本の友人の皆さんの為に、『「愛国歌」と作家のパク・セヨンさん』をご紹介しました。

（「朝鮮の声」郵便箱）