朝鮮の声郵便箱200329

朝鮮の声郵便箱 2020.03.29

カン・ソンヒ（カン・ソニ）：「朝鮮の声」放送へようこそ。

シン・ヨンイル：「朝鮮の声」放送へようこそ。

カン・ソンヒ：先週、平壌は強い風が吹いて冬を思わせる天気でしたが、それが突然穏やかな天気となり、昼の気温がなんと15度以上になった日もありましたが、皆さんの地方では如何でしたか？

シン・ヨンイル：そうですね。冬の時より春の方が風が強いとは言われましたけれど、これ程までに気まぐれな天気になるとは。けれど、春はやはり春という事ですね。

カン・ソンヒ：さてこの頃も、毎日のように多くの人命を奪い世界中に流行っている新型コロナの為、リスナーの皆さんとの文通が途絶えている中にも、愛聴者の皆さんから引き続きファックスが届いています。

シン・ヨンイル：埼玉県のほしのあきらさん、ほしのあきらさんは今回またもやファックスをお送りになりましたが、早速読んでみましょう。

「放送委員会貴中。カレンダーも3枚目の3月となりました。今日3月8日、『「朝鮮の声放送」へようこそ』では私の拙い手紙を読んで頂きありがとうございます。敬愛する金正恩委員長は過日の朝鮮労働党中央委員会政治局拡大会議でも、非常防疫措置を更に徹底させ厳格に実施するよう指示されました。南朝鮮、日本でも感染者が続発しております。日本では全国的に小中高校が一斉休校になりました。また、マスク・消毒液・トイレットペーパーが不足し社会的問題になっています。放送では、日本各地での感染者の続発は放送委員会スタッフを不安がらせていると事、またリスナーへの励ましのメッセージも有難いです。機会ある毎にこのような優しい呼び掛けをして頂ければ幸いです。来月は太陽節がやって来ます。その頃には新型コロナウイルスが退治されている事を祈ります。皆様、うがい・手洗い、徹底させましょう」

カン・ソンヒ：ほしのあきらさんのファックスを受け取り、多くの事を考えさせられましたね。今年に入り、もう3ヶ月が過ぎようとしています。例年ですと3月になると作付けの為の準備が始まり、人民経済各部門はもとより町と村、学校等も活気付いているはずですが。

シン・ヨンイル：はい、そうですね。新芽が吹き出す春の季節とはいえ、世界中が新たな伝染病の流行と危険性の増大で、その喜びを感じるゆとりが無いように見えますね。

カン・ソンヒ：一夜の内に新型コロナウイルスが広まった多くの国と地域、増えるばかりの数百、数千の感染者と命を落とした多くの人々。アジア大陸に限るものだ、数百、数千キロも離れた他の国で流行っているものとばかり思って気を緩めていた国々で、僅か数日の間に多くの感染者が生まれ多くの人命を失うという惨事が起こりました。

シン・ヨンイル：また伝染病の通報があったにも拘らず旅行者への即時の検疫措置を執れず、また治療の際の規定をまともに遵守出来なかったので感染者が方々に散らばってウイルスを流行らせ、病院では集団的な感染者が発生する等、とにかく昨年12月に発生した新型コロナウイルスは今、世界の殆どの地域と国々に流行るという由々しい事態です。

カン・ソンヒ：ほしのさんも書いておられますが、今、日本でも感染者が続発しそれを防ぐ為努力しているといいます。如何に恐ろしい伝染病でも皆が一つになって対応するなら幾らでも防げると思います。

シン・ヨンイル：発病初期、共和国が執った強力且つ迅速、また断固とした措置は実に正しい対策で、相次いで講じられた防疫措置も今、功を奏しています。共和国は今も貿易措置を緩めずにいます。先日行なわれた朝鮮労働党中央委員会政治局拡大会議では、非常防疫措置を更に強める事が協議されました。

カン・ソンヒ：人民の生命の安全を最優先・絶対視し最も重大な事と見做している朝鮮労働党の正しい指導の下、この伝染病を防ぐ事に国が全責任を持ち、国中の人民が主人となって防疫に取り組んでいます。

シン・ヨンイル：リスナーの皆さん、新型コロナウイルスを防ぐ為に挙って奮起しましょう。一時（いっとき）も気を緩めず免疫を高める為に体を鍛えて参りましょう。新型コロナの危険性を良くご存知の上でマスクの着用と手洗い等、各自の衛生防疫での全ての事を自ら進んで守って行きましょう。

カン・ソンヒ：皆が健康な体で活気付いた生活を送り、放送を熱心にお聴きになるという嬉しい便りだけをお待ちしております。

シン・ヨンイル：ご多忙を極める中スタッフをお忘れにならず、放送のご感想と日本での事等をまたもやお送りになったほしのあきらさんに、改めてお礼を申し上げます。

カン・ソンヒ：ではリスナーの皆さん、今日はこの辺で。次のこの時間にまたお会いしましょう。

（「朝鮮の声」郵便箱）