日増しに増える児童虐待犯罪

日増しに増える児童虐待犯罪

先日、南朝鮮で1人の子供が両親に殺される悲劇的な事件が起きて、社会の物議を醸しました。子供の実父と継母の常習的な暴行が、子どもを死に至らしめたのです。南朝鮮で、社会と父母の関心の下育つべき子供達が虐待に苛まれ命まで落としているのは、深刻な社会的問題となっています。

先日南朝鮮の或る新聞に「増える児童虐待、何故？」というタイトルで、家庭内で引き続く子供に対する虐待の一端を暴く記事が載りました。

「光州市の或る病院の応急室に5歳の男の子が右腕が折れて運ばれて来た。手術は無事に終わったが、眠っていた子供は突然起き上がって『母さん助けてくれ』と喚いたりした。腕は真っ青な痣だらけであった。病院側は患者が暴行を加えられた疑いがあると警察に届けたが、子供の母は『早朝、自転車から転がって怪我をした』と主張した。1ヵ月後その子が、又もや病院の応急室に運ばれて来た。今度は腕と脚が全部折れていた。肝臓をはじめ臓器の損傷も酷かった。継父*1の言う事を聞かなかったという唯一つの理由で、拳骨で殴り、アイスパックで滅多打ちにした為だった」

問題は、子供に対する暴行事件が起きる度に対策を立てると言いますが、その時ばかりで一層増えている事です。南朝鮮当局の発表によりましても昨年上半期の児童虐待犯罪は都合10647件で、2016年同期に比べ13.7ポイントも増えました。

昨年7月大邱市で、20代の夫婦が3歳の息子を殺した事件は今も世人の驚愕を呼んでいます。3歳にしかならない息子が言う事を聞かないといって箒や塵取り等で殴り、ご飯もまともにやりませんでした。そしてベッドを汚すといってペット用の首綱で子供の首を1ヶ月間も縛り付け、結局窒息させて殺しました。当時、子供の遺体はガリガリに痩せて、痣、傷跡、血痕だらけであったといいます。子供が惨い死に方をしたにも拘らず親達は、死亡原因を問う警察に「息子がどういう訳なのかベッドの下で死んでいた」と白を切りました。

酷い児童虐待が後を絶たず、それによる死亡事件が相次ぐ残酷な現実について、南朝鮮の或る国会議員も「社会が野蛮時代にある」と嘆きました。南朝鮮のマスコミは、「温かい人間の情が跡形も無く消え去る中、子供達に対する暴行が日増しに増えているのは、数々の背徳と社会悪が横行し極度の人間憎悪の思想が蔓延る、南朝鮮社会の持病で悪弊だ」と評しています。

（時事評論）