才能ある子供たちを育てている

才能ある子供たちを育てている

英才教育で基本は天性の素質と才能を見出すことです。朝鮮では幼稚園の頃から才知に長けた子供たちを探し出して系統的に教育しています。ピョンヤンのモランボン区域*1のキンマウル第1幼稚園は才能に恵まれた子供たちを多く排出した幼稚園として広く知られています。

ハン・ヒャンラン分課長のお話です。

「天性の素質と才能がはっきり現れるのは幼稚園の時です。この時、素質と才能を見出して伸ばしてやるのは人間成功のキーポイントだといえます。それで幼稚園の先生たちには、子供たちに言葉と文字を教えると共に、その天性の素質と才能を適時に見出さなければならない義務があります。ということでうちの幼稚園では、先生の皆がいつもこのような観点に立って、子供たちを教える一方、注意深く観察しています」

先生たちは子供たちを受け持って、誰が記憶力に優れ、また、誰がリズミカルな字を書くのか、誰が見聞きして感じたことをリアルに表現するため努めるかなどに関心を払いました。遊びの時間もいい加減にせず、子供たちの行動の全てを教育学的観点に立って注視しました。

このようにして見出した子供たちの素質と才能はまちまちでした。力を込めてリズミカルな字を書く子供には書道を、他人より観察力が鋭い子供には絵描きを、記憶力と表現力に優れた子供には詩を習わせなければなりませんでした。

ところが、美術や音楽、文学の教育を専門に受けた先生ではないので、基礎知識も薄く、実技も足りませんでした。それで幼稚園では先生たちがひとつ以上の専門知識を学び、相互の協力を強め、その過程を通じて助け合いながら多方面な能力を身につけるようにしました。

国の未来である子供たちの貴い才能を見逃してはならない、こう思って取り掛かった結果、先生たちの実力はレベルアップし、優れた才能を持つ子供たちを育てられる大きな「富」が作られました。

こうして幼稚園ではここ数年の間に、優れた才能を持つ国中の幼稚園児のコンクールで毎度、好成績を上げ、字を上手に書く子供、5歳のコンピューターデザイナー、自作の詩と歌をどんどん作れる豆詩人、6歳の囲碁の神童をはじめ、才能のある子供たちが多く輩出しました。

昨年12月もリ・グォンリュンさんが敬愛する金正恩元帥に、「素敵な12年制無料教育」という折り紙の工芸作品集を送って大いに喜ばせました。リさんもやはり遊びの時間にジグソーパズルを一番先に合わせたり、他の子供とは違ってブロックで立体感溢れる自動車を作ったりするのを見て、先生が見つけ出した子供でした。

先生のキム・ミョンファさんのお話です。

「幼稚園の時期は2年しかありません。やっとのことで見つけ出した才能の芽を伸ばすには余りにも短い期間です。従って2年間の教育で子供たちに担った責任と義務を尽くしたとは考えません。自分が育てた子供たちが小学校と中学校に上がって、才能を思う存分伸ばして成功した時、正にその時が私たち先生にとって一番嬉しい時であり、誇り高い時でもあります」

子供たちの素質と才能を見出して伸ばすために努力しているモランボン区域のキンマウル第1幼稚園の先生たちは、子供の教育に知恵と情熱の限りを尽くすでしょう。

（今日の朝鮮）