実用性をモットーに

実用性をモットーに

近年、共和国で植物の活性を強くする「ラクウォン・410」というのが開発され、農業生産に大いに役立っています。これを開発したのは、ラクウォン・リョンウン技術交流社の研究室主任クォン・ソクホさんと研究者のハン・ドンスクさんです。こ2人は夫婦の間柄です。

「ラクウォン・410」の開発により、今年、2人に世界知的所有権機関から発明家のメダルと証書が授けられました。この植物活性強化剤は不利な天候と環境の中でも、作物の成長と発育に必要な栄養分を充分に摂取できるようにします。また、根の活性を強くし、光合成を促進させて作物が丈夫に育つようにし、こうした作用から充実した作柄を裏打ちしています。

強化剤を導入した国中の多くの農場が天候にかかわることなく、穀物の生産で年々持続可能な成長率を記録しました。稲とトウモロコシなどの穀物は2～3割以上、野菜と果物、工芸作物、飼料用の作物などは5割～倍以上も生産が増えたとのことです。塩気の被害で生産が落ちていた干拓地の水田では以前に比べて4倍以上も生産が増えたと言います。

クォンさん夫婦が植物活性強化剤の研究を始めたのは10数年前のことでした。その時、たまたま、ある微量要素が農作物の産量を増やす上で重要な作用をすることがわかりました。この微量要素を利用するなら、農業生産に大きな前進をもたらすことができました。

大事なのは自然界に存在する化合物から必要な微量要素を分離し、それをまた作物が吸収することのできる塩基のものに作ることでした。2人は夜を日につぐ研究を通じて、国内の実情に合う新しい方法で作ることのできる技術を開発し、生産工程も確立しました。そして様々な植物の特性に合う10余りの植物成長促進剤も開発しました。

今も科学者夫婦は新しい目標を掲げ、その実現に励んでいます。

（今日の朝鮮）