変わりのない軍国主義野望の表れ

変わりのない軍国主義野望の表れ

日本の軍事的狂気の沙汰が一層顕になっています。

先日、日本防衛省が陸上自衛隊と米海兵隊の共同実働訓練の計画を発表しました。これはアメリカを後ろ盾にして自衛隊武力の実践家を必ず完成して、軍事大国化と海外膨張の野望を実現しようとする日本の侵略政策の一環で、日本の変わりの無い軍国主義野望のはっきりした表われです。

今、完全な攻撃型武力となった自衛隊は軍事作戦の範囲を引き続き拡大して、海外進出を定例化し戦争遂行能力の熟達に躍起になっています。ここで注目されるのは軍事同盟や防衛協力の名の下に、自衛隊武力の実践能力の達成を目論んでいる事です。

離れ島の防衛を想定した米軍特殊部隊との空輸訓練で今年の米日合同軍事演習を始めた自衛隊は、今年だけでも水陸機動団と米海兵隊との実働演習、航空自衛隊の戦闘機と米空軍B-52型機との共同訓練等、アメリカと共に実践さながらの軍事演習を絶え間無く行いました。またこの5月、海上自衛隊の艦船がフランスとオーストラリア、アメリカとインド洋で初の共同訓練を行い、長期間に亘って太平洋水域で沿岸諸国との海上合同訓練を相次いで強行しました。

その延長線上で自衛隊とフランス軍、カナダ軍との物品労力相互提供協定の締結が認められ、イギリス軍との訪問部隊地位協定の締結が検討される等、日本の政界で自衛隊の海外進出に有利な足場作りの動きが加速化しています。日本政府は悪化した中東の情勢を口実に自衛隊武力の中東派遣を本格的に進めています。これは決して情報収集や海上安全確保の立場からのみ見る事は出来ません。

軍事作戦の範囲を海外各地へと不断に拡大し至る所で火薬の臭いを漂わせている自衛隊なので、日本の武力の追い求める実践化達成の終点が果たしてどこなのか疑問です。史上最大の防衛費と専守防衛の原則から脱した攻撃型武力、軍事的海外進出の拡大等は、日本の全ての軍事活動がすぐ実践・再侵略に繋がるという事を示唆しています。

国際社会は本格化される日本の軍国主義の野望実現の動きを深い懸念の中、注視しています。

（時事評論）