反人倫のファッショ悪法である「治安維持法」

反人倫のファッショ悪法である「治安維持法」

20世紀、朝鮮を軍事力で占領した日帝は、帝国主義殖民地支配の歴史に例がない最も野蛮な反人倫の行為で、朝鮮人民に計り知れない不幸と苦痛を強いました。

自国内での帝国主義支配体制に反対する左翼運動勢力を弾圧するため、1925年4月、「治安維持法」を公布した日帝は同じ年の5月から朝鮮でもこの悪法を実施しました。

中央階級的教育館の解説係であるソン・ギョンシムさんは、日帝が公布した「治安維持法」は弾圧の対象と範囲、刑罰などを規定している殖民地ファッショ暴圧手段だったとし、こう続けました。

「日帝はこの『治安維持法』によって、労働者のストと農民の小作争議など、朝鮮の労働運動団体の反日闘争を悪辣に弾圧し、多くの参加者を検挙・投獄しました。そして、大勢の朝鮮人を裁判なしに処罰し、裁判の判決に対する上訴権も行使できないようにしました。予防拘禁制によって、日帝は朝鮮の革命家と愛国者を一生の間、監獄と予防拘禁所に閉じ込めて監視し、弾圧しました」

この極悪な「治安維持法」によって朝鮮の多くの愛国者と無実の人たちが獄につながれ、あらゆる迫害を受けました。検挙件数だけを見ましても、1922年に13万8539件だったのが、ファッショ悪法が公布された1925年には19万1203件に、192６年には26万1558件に急増しました。

日帝は1928年に入って「治安維持法」を改悪しました。それによって「国体の変革」を目的に結社を組織した人や指導の職務に従事した人に対しては死刑または無期懲役まで、その他のメンバーには5年以上の懲役または禁固刑の過酷な刑罰を適用しました。

「治安維持法」は各種の殖民地ファッショ悪法の制定と施行の基礎となる悪法でもありました。

日帝が公布した各種暴圧令

日帝警察によって獄につながれる愛国者

義兵を銃殺する日本軍

日帝は「治安維持法」に基づいて、1936年には「朝鮮思想犯保護観察令」を、1941年には「朝鮮思想犯予防拘禁令」など各種悪法を公布して、朝鮮人民の反日民族解放闘争はもとより、進歩的思想運動も情け容赦なく弾圧し、多くの朝鮮人民を野蛮に虐殺しました。

歴史的事実は「治安維持法」が最も悪辣なファッショ悪法で、日帝はまさに朝鮮人民のすべての権利を残酷に蹂躙・抹殺した不倶戴天の敵であることを論証しています。

（世界と朝鮮―史実）

ソン・ギョンシム：強制された偽りの文書「乙巳5条約」、森林資源をことごとく略奪しようとした日帝の罪、朝鮮を侵略戦争の生贄にした稀代の罪、反人倫のファッショ悪法である「治安維持法」