医療従事者の誇り

医療従事者の誇り

ご紹介するのは、ピョンヤンのキム・マンユ病院*1の心臓外科の医長チョ・グァンホさん、30年のキャリアを持っているこの分野の権威です。これまで優秀な資質と豊かなオペ能力で、多くの患者を回復させました。正確な診断、一度のメスで手術を成功させる特技を持っている有能な医師、これがチョさんに対する評価です。

当時のピョンヤン医科大学を卒業して心臓外科医になったチョさんは有能な医師になるつもりで努力を重ねました。豊かな経験を持っている医師たちの手術法を詳しく観察し、病状による正確な診断と治療法のコツを身に付けようと苦心しました。特に手術の前の患者に対する何回もの診察と手術の進んだ方法の研究、手術過程のすべての動作をマスターするための練習の繰り返し、これはチョさんの治療の準則でした。いつもこのような姿勢で、患者の治療に当たりました。

チョさんに関わるいろいろな話があります。専攻分野で世界レベルの技術を身につけようと3つの外国語を習得するためいつも手から辞書を離さなかったこと、オペの新たな方法を探し出すため腐心したこと、一ヶ月近くも患者につきっきりで回復させたこと、祝日には妻と一緒に家で用意した補い薬やおいしいものを持って入院患者の見舞いからしたことなど、美談は多くあります。

チョさんはこのように何の名誉や代価も願うことなく2000人あまりの患者のオペを成功させ、心臓外科部門の有能な医師を数十人も育成しました。そして心臓外科学分野の価値ある5編の本と30編あまりの論文を発表しました。

周りの人たちはチョさんの成果は専攻分野の高い実力と患者に対する真心が生んだものだと口をそろえて言っています。そのたびにチョさんは社会主義保健医療制度の恵みが人民にそのまま行き届くようにすることに医療従事者の誇りを見出していると言っています。