列車の中で迎えた夜明け

列車の中で迎えた夜明け

人民を訪ねる列車。

この言葉に、人民の幸せのために超強度の強行軍の生涯を送った偉大な金正日総書記の労苦が秘められています。

世界で一番良い人民、立派な人民だと言い、生涯、人民を訪ねる列車に乗って、人民の幸せのために苦労の限りを尽くしながらも、それを楽しみ、喜びと見なした人民の優しい父。その偉大な生涯のうち、人民を訪ねる列車と共に伝えられる総書記の崇高な人民愛の話は、今も人々の胸を強く打っています。

総書記が人民生活の向上のために、炎天下の強行軍を続けていたある年の8月のことです。この日も、総書記は走る列車の中で、執務をとりながら夜を明かしました。総書記の健康を案じる随員たちに、総書記は、今日も走る列車の中で夜を明かしたが、と言って、人民軍部隊と人民経済の各部門の現地指導の日程を知らせました。

尽きない思索と情熱で人民のために尽くす総書記の姿から、随員たちはいつか前のことを思い起こしました。その時、総書記は周りの人たちに、人民生活のために昨年末から何ヶ月間、帰宅もできず、列車の中で過ごし、強行軍で人民経済の各部門を現地指導しているが、今は列車の中で過ごし、強行軍をするのに慣れているようだ、と言いました。

そして、夜を日に継いで強行軍をしてきたこの数ヶ月間に正月を始め祝日も多かった、祝日に家族と共に一家団らんの一時を過ごしたい考えもないわけではないが、人民生活のことが気になってそうできなかった、人民生活が豊かになるまでは、一日たりとも家の中で安心して眠れそうにもない、と言いました。

随員たちの胸の奥から、熱いものがこみ上げてきました。栄える国づくりのための貴重なことを教える総書記に、随員たちは少しでも休んで欲しいと切々と言いました。すると、総書記は、マンギョンデ一家は代々、仕事熱心だった、幹部たちは人民のために献身的に尽くすのをこの上ない栄誉、幸せと見なし、他人よりも先に夜明けを迎え、夜道もより多く歩まなければならない、と言いました。

国の繁栄と人民の幸せのために、人民を訪ねる列車の中で誰よりも先に夜明けを迎えるのをこの上ない喜びと見なす総書記なので、生涯を閉じるまで人民を訪ねる列車に乗っていたのです。

人民を訪ねる列車は、今も敬愛する最高指導者金正恩元帥によって、明るい未来目指してチュチェの軌道に沿って力強く走っており、総書記の愛国の献身を末永く伝えています。