兵士の歌は続く

兵士の歌は続く

朝鮮の戦争老兵は、1950年代初めのアメリカを頭とする帝国主義連合勢力の侵略を退ける祖国解放戦争で勝利を収めた人たちです。今、この人たちは、新しい世代に勝利の精神を譲り渡すのを本分とみなしています。それで、建設現場や各工場、企業を訪れ、戦勝の歌を高らかに歌っています。

チュチェ83（1994）年、社会主義朝鮮の始祖である偉大な金日成主席がなくなった後、ピョンヤン市*1の戦争老兵たちは、今後すべきことについて話し合いました。主席について戦争の砲火をくぐってきたこの人たちは、国のために何かしなければならないと思ったのです。それで、老兵で芸能宣伝隊をつくることにしました。そして、毎週、数回公演を行う目標を立て、これまで23年間、一度も欠かせませんでした。

今まで、ピョンヤン市内の工場、企業、学校、建設現場などに出向いて、数千回も歌を歌いました。歌は、戦時歌謡を始め朝鮮の名曲です。82歳から87歳までの高齢ですが、誰もが公演に参加しています。

ピョンヤン市テソン区域*2の戦争老兵リ・ギョンバンさんのお話です。

「戦争の時、主席の命令を受けて敵兵を叩きつけた気持ちで、常に舞台に立っています。指導者を決死の覚悟で守る精神、祖国防衛の精神を若い世代に譲り渡さなければならないと思って、疲れても歌を歌っています。その度、勇気が出て、若返るような気持ちです」

新しい世代の幸せのために、国の素晴らしい未来のために、生涯を閉じるまで歌を歌おうと言うのが戦争老兵の思いです。激戦の合間に歌を歌っていたその時のように、今も戦時歌謡で人々を奮い立たせる老兵がいると思えば、「砲火の中のウグイス」と呼ばれた看護婦の時のように、今も綺麗な声で歌を歌って、アンコールを受ける老兵もいます。

戦争老兵のホン・インスクさんのお話です。

「私は今年84歳ですが、1950年代の精神で生きようと常に頑張っていますが、精神は衰えていないと考えています。それで、青春の気迫に満ちて、歌を歌います」

往年の兵士たちの歌、それは新しい世代に譲り渡す勝利の精神です。

「これからも兵士の歌を高らかに歌い続けます」

きらきらする勲章が付けられた軍服を着て、戦争老兵たちが歌う歌は、新しい世代の心の中に勝利のこだまとして響き渡るでしょう。