優雅なチマ・チョゴリ

優雅なチマ・チョゴリ

ポトンガン区域*1総合洋服店　チェ・ジンオク

「朝鮮チマ・チョゴリの優れた点は、色と文様でも現れます。チマ・チョゴリは、明るく鮮やかなものを好む朝鮮民族の色彩感覚をそのままみせています。チマ・チョゴリは、チョゴリとチマの色を同じ色あるいは同系色、または反対色で合わせることもできます。朝鮮の女性は花が咲き誇り、芽が吹き出す春には薄く明るい色の服を、夏には白あるいはうす緑のようにすっきりした色の服をまといました。五穀と果物が実る秋には、新鮮な感じの色、冬には温かみがある色の服を着ました。ご覧のように、チマ・チョゴリの柄模様はさほど大きくなく細かな地味な色は地色とやさしく調和しています。服地としては、緞子のような絹系統から始まりテトロン、ナイロン、ビロードにいたるまで多用な生地が扱われます。朝鮮衣装は、生地の材質と色の変化により四季を通していつでも着ることができます。朝鮮の女性は、夏にはからむし織りのような薄い生地、春と秋にはヤクサン緞子のような絹系統の生地、冬にはソフトな光沢と綺麗な柄模様のビロード、多色緞子のように暖かい生地でチマ・チョゴリを作りました。このように優雅なチマ・チョゴリは今に至っては、朝鮮の女性の服装で重要な構成部分、朝鮮民族の誇りとなっています」

（今日の朝鮮）