主人としての自覚を持たせて

主人としての自覚を持たせて

偉大な金日成主席の現地指導の際に生まれた数々の話の中には、こんな話もあります。

チュチェ47（1958）年8月のある日、金日成主席がピョンアン北道*1テチョン郡*2のハクタン里*3を訪れた時のことです。主席は、戦後、国の食糧が不足がちだったので、畑作で変革を遂げることを農民たちに呼びかけました。

主席の呼びかけに応えて、各地の畑作で転機を迎えていましたが、一部の地方では、いくらでもトウモロコシ畑に変えられる土地も不毛の地だと見捨てられていました。主席は、当時の農業協同組合に見られるこのような主人らしくない現象を克服し、トウモロコシ作への確信を持たせるため、ハクタン里を訪れたのです。

当時、ここの組合でも多くの面積の畑を砂地だと言って、耕作する考えもしていませんでした。主席は、不毛の地だと言う砂地に行って、手で土を掘ってみました。直ぐ、泥が多く混じった肥えた土が現れました。主席の手に握られた土を見て、郡の人は肥えた土地を無用の砂地だと言って見限っていた誤った態度に対し、深い自責の念に駆られました。

主席はその人に、主人らしく農作に当たらなければならない、川に沿って堤防を築き、客土をするなら、数百ヘクタールのトウモロコシ畑が得られるだろうと、その方途まで1つ1つ教えました。その後、組合員たちは主席の教え通り、砂地をトウモロコシ畑に変えるための工事に取り掛かりました。

皆が農村の主人であることを自覚して取り組むと、不毛の地だと見捨てられていた砂地も沃土に変えられ、トウモロコシ作でも大きな成果が収められました。主席の労苦の中、その後、国のトウモロコシ作では転換が起きました。

人誰もが、トウモロコシの豊作をもたらした主席に感謝しました。

（偉人伝）