ヨンミョン寺の八角五重塔

永明寺の八角五重塔

ピョンヤンの都心に遺跡の一つであるヨンミョン寺の八角五重の塔があります。ヨンミョンは、永遠の永に、明るいの明を書き、永明寺*1と呼びます。この石塔は918年から1392年まで存続したコリョ、高麗時代の仏教寺院であったヨンミョン寺に建てられたものです。

石塔は基壇の上に、八角五重の塔、そして屋根からなっています。塔の高さは、4.54メートルです。基壇は下と真ん中、上の部分の石からなっています。基壇の下と上の部分の石には蓮の彫刻が施されています。真ん中の石の腹の部分が膨れており、角の部分は尖がっています。塔の石は尖がっているだけで、他の装飾はありません。

石塔の屋根の下と上の部分は上の方向に曲がっており、各階の屋根の端には風鈴が付けられていた穴があります。この穴の上の部分には花模様の装飾があります。軒を支える石は3つからなっております。軒を支える上の石と軒の端の間には、蓮の花びらが浮き彫りにされています。

石塔は基壇と一階の石は高く設置し、その上の部分からは次代に高さを適当に縮めているのでバランス感覚があります。そして、石塔の建築様式を見ますとコグリョ時代の多角石塔の建築術がそのままコリョに受け継がれたと言うことを知ることが出来ます。

ヨンミョン寺の八角五重塔は朝鮮民族の貴重な文化財として朝鮮の歴史と文化を研究する上で価値ある資料となっています。