ピョンヤンの自慢―モラン峰

平壌の自慢　牡丹峰

モラン峰*1はピョンヤンの都心を流れるデドン川*2の辺にある風光明媚な小高い山で、昔からピョンヤンの自慢とされてきました。一番高いところはチェスン台*3と言う古跡のあるところで、標高95メートルです。

このチェスン台を中心に北と南、西に伸びた尾根沿いにいくつかの峰が連なります。その峰の形がボタンの花に似ていると言って、モラン峰、牡丹峰と呼ばれています。

絶妙な地形や濃い緑、季節折々咲き乱れる花々、これらがマッチして実に美しい景観です。偉大な金日成主席と金正日総書記はモラン峰を人民の憩いの場に作るようにしました。

モラン峰には180種余りの植物があります。松、朝鮮五葉松、イブキなどの針葉樹とアカシア、楓などの広葉樹が生い茂っています。また、桃、杏、梨、栗などの果樹も多ければオオヤマレンゲやツツジ、ハシドイなどの花の潅木も育っています。

モラン峰には動物相も多様で、キツツキ、ウグイス、フクロウ、野ウサギ、リスなどがあります。大小の滝と蓮池は山の緑に溶け込んでモラン峰の風致を一層引き立てています。

モラン峰にはウルミル台*4、チェスン台、チルソン門*5、チョンリュ亭*6、プビョク楼*7、ヒョンム門*8など朝鮮の長い歴史と文化を誇る古跡もたくさんあります。これに今のものがプラスされ、スンリ閣、ピョンファ亭、エリョン亭、オンダル楼など伝統様式の東屋風の楼閣が建てられ、景色を堪能できます。

峰の各所にはブランコや朝鮮相撲、板跳びの場も造られていて、伝統の遊びを楽しむ勤労者でいつも賑わっています。