やさしい恩師

やさしい恩師

偉大な金正日総書記は早くから映画部門を指導し、抜きん出た指導力で皆を驚嘆させました。

チュチェ56（1967）年1月のことです。1人のシナリオライターを身近に呼んだ総書記は、新作の劇映画についての意見を述べました。そして、そのライターのシナリオで製作した劇映画が朝鮮労働党の革命伝統を正しく反映しなかったため偉大な金日成主席に心労をわずらわしたことを知らせました。

自責の念にかられているライターに総書記は、気を落としてはならない、映画を生かすために共に頑張りましょうと励ましました。翌日、映写室に出た総書記はそのライターと一緒に映画の1こま、1こまを見て、映画制作で指針とすべき貴い教えを与えました。

この日、総書記は、正しい文を書く決心だけでは足りない、何よりも金日成主席の革命的な文芸思想を深く研究し、身につけるべきだと教えました。そして、映画の誤った場面を1つ1つ分析し、それを正すための方途について例を挙げて詳しく教えました。

その教えに、ライターは思想の面でどんなに深刻な過ちを犯したか自ら悟りました。また、シナリオライターが労働党の思想を身につけなくては、人民の思想と感情、生活を反映した素晴らしい作品を出せないと言うことも痛感しました。

やる気に溢れているライターを頼もしげに見ていた総書記は、映画を必ず成功させよう、共に知恵を絞れば素晴らしい映画が作れると力づけました。

（まさにわれわれの恩師で指導者だ！）

総書記の信頼を胸にライターは覚悟を決め、昼夜兼行で作品の修正に取り掛かりました。その後、総書記はライターが立派なシナリオを書くよう措置を取り、完成したシナリオを自ら添削して不十分な点がないよう指導しました。

こうできたシナリオは映画化され、金日成主席を大いに喜ばせました。その後、総書記は不朽の著作「映画芸術論」を発表しました。

映画創作の指針に接した創作家と芸術家は、総書記の芸術的天性と優れた指導力に驚嘆し、総書記を親愛なる指導者、優しい恩師に高く称えました。

（偉人伝）