やさしい心

やさしい心

2年前、ピョンヤンのモランボン区域*1のチンフン初級中学校*2にチェ・ミョンソンと言う子供が入学しました。思いも寄らぬ病気によって下半身が麻痺した障害者でした。チェ・ミョンソンさんに校舎で一番明るい、一階にある教室があてがわれました。それ以来、この子は先生と生徒、全校の関心の的となりました。

担任教師のキム・オクさんは、基礎の弱いチェさんのため、毎日1時間ずつ個別指導をしました。見学や自然観察のときは、特別気を遣いました。クラブのインストラクターたちはチェさんの才能の芽を見出して歌や絵を教えました。スポーツ競技のときは、この1人の生徒ための新種目が設けられ、芸術公演の時は独唱もさせました。

1日の勉強が終ると、チェさんは先生に負んぶされて家に帰りました。先生に見習って子供たちも優しくこの子に付き合いました。昨年、チェさんは朝鮮の名山ミョヒャン山で楽しいキャンプを送りました。ただの夢だった登山を友達と共に楽しみ、クラスメートの自慢のステージにも立ちました。そのとき、チェさんは、労働者の息子で足の不自由な自分だが、みなと同じく思う存分学び、楽しい日々を送っているとし、「われら幸せ歌う」と言う歌を熱唱しました。

チェ・ミョンソンさんはこう語ります。

「社会主義制度の下、先生と友達の思いやりの中、幸せな毎日を送っています。これから一生懸命勉強して立派な人になるつもりです」

今も、学校では有能な医者たちと協力してチェさんの病気を治してあげようと頑張っています。チェさんが高級中学校に入るときは、自分の足で元気いっぱい校門をくぐることでしょう。

（今日の朝鮮）