その日の誓いどおりに

その日の誓いどおりに

ピョンヤン市*1テドンガン区域*2ムンフン2洞*3に住むホ・グムソクさんの手記です。

「一生を教壇に立った私は、この程、勤めをやめました。教壇を降りてみますと、偉大な金日成主席に見えた栄光のその日の誓いを守れなかったのでは、という自責の念に駆られました。私は、8人兄弟の5番目に生まれましたが、女寡の母のもとで育ちました。その母も、病気で職場にいくらも通えず、入院生活の毎日でした。けれども、私たち8人兄弟は、国の恩恵で食、衣、住の心配、勉強の心配を知らず、大学まで卒業しました。

師範大学を出て、教壇に立った一番上の姉が初出勤をする日、母は、お前が教える子供たちもお前たちのように立派な制度でうらやむものなく育っている、その子達がきっと国の立派な大黒柱になるよう教育者としての義務を全うせよと念を押しました。そのときの母の言葉は、私の胸にも深く刻まれました。それで私ものちに教員になりました。

23の年には、ハムギョン北道にある当時のヘリョン女子高等中学校の校長になりました。そのとき、母校の校長をまかされて、どうしてよいかわからなかったことが昨日のようです。皆が『娘の校長さん』と親しく呼び、援助してくれました。ありがたい人たちのおかげで、私ははじめから成果を収めました。学校の面貌が一新し、教育条件と環境も変わり、生徒の実力も伸びました。

2年後のチュチェ67（1978）年10月には、第8回全国教育者大会に代表として参加しました。私はそのときのことを永遠に忘れられません。主席の臨席の下に行われる大会に参加したことだけでも夢のようなのに、私は大会の参加者と国中の教育者を代表して主席に捧げる誓いの文を朗読するという光栄に浴したのです。それだけではありません。大会が終わった後、主席は私たち教育者と共に記念写真を撮ってくれましたが、私は主席のすぐそばに立ちました。それは、人生のもっとも幸せな瞬間でした。その日の誓いは、私が次の世代を育てる教育者だという誇りと栄誉を一生胸に秘めて輝かすようにした原動力となりました。疲れ果てて座り込みたいときもありましたが、国の未来が私たち教育者の肩にかぶさっているとの自覚が私を立ち上がらせました。

私は、複数の学校の校長として40数年間、教育に一身をささげました。その日々に功労教員、社会主義愛国功労者となり、国レベルの大会などに代表として参加しました。勤めをやめた私に子たちは、楽に過ごすようにと言っています。でも、私はそうは出来ません。栄光のその日、主席の前で固めた誓いどおりに生きようと決心し、毎日学校に出ては若い教員たちを手伝っています。今、国の教育水準を短期間にもっとも高いレベルに確固と引き上げるための教育革命が起きています。その道に、はっきりとした生の跡を残したいのがこの私の気持ちです」

（今日の朝鮮）