今、朝鮮で「フクチンジュ」ブランドの化粧品の人気が上がっています。「フクチンジュ」とはブラックパールという意味ですが、この化粧品は8年前に開発されました。その生みの親はフクチンジュ美顔製品生産所のソン・リョンファさんです。
この製品の主な成分はクァンリャン湾というところの硫黄泥から抽出し、分離したものです。朝鮮西海のクァンリャン湾に埋蔵されているこの硫黄泥は朝鮮でもっとも治療効果の高いものとされています。
必須アミノ酸とビタミン、有機物質を始め80種余りの多量及び微量元素が豊富に含まれているこの硫黄泥は、物質代謝の活性化、免疫機能の復活、組織再生、細胞の老化防止、炎症治療のほか、様々な皮膚病の治療に特効があるとのことです。
ソンさんがこの硫黄泥を利用して開発した初の製品は石鹸でした。この石鹸が品質の良さで好評を博し、美肌効果があるとの専門家の話を聞いたソンさんは、泥に入っている有用成分に着眼し、それを利用して機能性化粧品を開発しようと決心しました。ソンさんはついに、化粧水とクリーム、入浴剤、整髪料などを次々と開発しました。
「フクチンジュ」製品は美白、老化防止、治療効果があり、特に美肌効果が高いことで次第に知名度が上がり、国内は言うまでもなく、世界的な博覧会と展示会で人気を博しました。
今もソンさんは使用者に若さと美しさを与えようと品質向上に努めています。
(文化―くらし)