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ピョンヤン市*1テソン区域*2の5月13日リョンナム高級中学校に、サッカー選手の育成で頭角を現しているムン・グァンソプさんがいます。コーチの経歴は20数年、その下で人民スポーツマン、功労スポーツマンの称号を受けた選手を始め多くの国家代表選手が輩出しました。
幼い時からサッカーが好きだったムンさんの夢は、選手になることでした。ところが、適性体質でない、ということで選手にはなれませんでした。しかし、サッカーを諦めませんでした。選手にはなれなかったものの、サッカーを熱望する子供に必要なコーチになろう。国の名を轟かす名選手を育てよう。
決心したムンさんは、キムヒョンジク師範大学の体育学部を卒業し、5月13日リョンナム高級中学校の体育教師になりました。しかし教師になった当初の成績は思わしくありませんでした。
同じく教師のチョン・ジュンチョルさんのお話を聞いてみましょう。
「率直なことを言いますと、中学校のサッカーでは上級生を選んで、試合のコツを覚えさせ、猛烈な訓練をさせるなら相応の成果は収められますし、そうなれば学校のサッカーも定評があるでしょう。しかし、ムンさんはその道を選びませんでした」
自分自身の名誉のためでなく、国のサッカーの発展のために将来を見越さなければ、これがムンさんの立場です。その訓練の指導はきつい上に科学的で細分化しています。一旦頭の中で構想したのは、段階別に計画化した上で、自分から覚えて、生徒たちに習得させるのがムンさんの訓練方法です。10回でだめなら、100回繰り返してでも必ず自分のものにするよう求めました。わけても、世界的な強豪チームの資料と共和国チームの国際競技の資料を分析し、勝った秘訣と負けた原因について生徒たちに正確に教えることに力を入れました。
努力は報いられ、3年後、この学校のサッカーチームは全国試合で覇権を握り、スポーツ団の監督たちに目を付けられました。名伯楽の下で育った門下生たちは代表チームにも入って、国際競技で活躍しています。その成果におごらないムンさんです。
ムン・グァンソプさんのお話です。
「中学校のコーチですが、常に代表チームの監督という立場で後進を育てるべきだと思います。学校にどんな選手が必要なのかより、国にどんな特技を持つ選手が必要なのか、そんな選手をどのように育てるべきか、正にそれがキーポイントでしょう」
ムンさんは、自分を代表チームの監督の地位に立たせて、国のサッカーの発展のために将来を見通して20年余りも献身してきました。今も、国際競技で素晴らしいゴールを決めるスターを育てるため生徒たちと共にグラウンドを走っています。
