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チュチェ81（1992）年5月5日のことです。
偉大な金日成主席は早朝、ピョンヤンを発ってケソン市に向かいました。時計の針が7時を指す頃、後何分も走ればケソンでした。ふと主席が朝飯を取ってから出発しようと言って車から降りました。
随員は当惑しました。現地に着いて朝飯を取ることにし、用意なしに発ったからでした。主席は、お弁当を用意させたが、それで間に合う、ケソン市民に迷惑をかけず、時間も節約できて良いだろうと言いました。こうして、主席は人跡のない道端でご飯とあえ物などのお弁当で朝食を済ませました。
早朝、ケソン市に着いた主席が初めて訪れたのはコリョ博物館でした。918年から1392年まで存続したコリョ、高麗の都だったケソンには当代の歴史文化遺跡が多くあります。
この日、主席はコリョ博物館についで王宮の址であるマンウォルデ*1、ソンジュク橋とピョチュン碑*2、始祖王の墓であるワンゴン王陵、コリョ第31代王の墓であるキョンヒョ王陵を長時間をかけて見てから、保存管理に励むようにと言いました。これらの遺跡はチュチェ102（2013）年6月、世界文化遺産に登録されました。
主席はケソン紡織工場とパクヨン協同農場なども現地指導し、17時頃になって帰途につきました。80歳の高齢の身で行った主席のこの日の現地指導の路程は4百数十キロにもなり、現地指導したのは9つのところ、野外で送った時間は10時間にもなります。
ピョンヤンに着いた主席は歴史学者に会うなどまたもや執務を執りました。この日の主席の総業務時間は17時間にもなりました。普通の人なら労働と休息を取り合わせて送る1日1日を主席は百日、千日のように献身したのです。
このような毎日が続き、金日成主席の偉大な一生となりました。
（偉人伝）
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