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*火薬兵器の発明家　崔茂宣 [#hd2404bc]
''チェ・ムソン''は、918918年から1392年まで存在した''コリョ''、高麗の愛国名将です。チェ・ムソンが活躍した14世紀後半は、コリョ封建国家の末期でよそから頻繁な侵略を受けていたときでした。それでチェ・ムソンは侵略者を打ち倒す最も威力ある武器をつくるため苦心しました。その日々に火薬を利用した武器を作ることを決心し、色々な方法の実験を繰り返して火薬の主な原料である焔硝((えんしょう。硝酸カリウムを主成分とする鉱物。硝石。鉄炮の火薬（玉薬）の材料として、炭、硫黄とともに調合された。有煙火薬の俗称。))を作ることに成功しました。

''社会科学院歴史研究所''アカデミー会員候補で教授、博士の''パク・ヨンヘ''さんのお話です。
>「国を熱烈に愛したチェ・ムソンは、侵略者に対する敵愾心で常に自分を燃え滾らせました。チェ・ムソンは独自で火薬を作って侵略者を打ち倒そうと決心し、自宅に実験室を設けました。失敗を重ねましたが、研究は中断しませんでした。そうしたある日、実験室でものすごい爆発が起こりました。幸い、怪我人はでませんでしたが、家ごと吹っ飛んでしまいました。鼻を突く火薬の臭い、空に上がる黒煙……チェ・ムソンは、とうとう爆発力の強い火薬を作ったと喜び、火薬兵器の生産に取り掛かりました。威力ある火砲を作っては、船を改造して取りつけました。そして発砲の時、船が揺れないようにする方法や火薬を湿気を避けて安全に保管する方法も考え出し、外来侵略者との戦に多大な貢献をしました。当時、火薬兵器を船に取り付けて海戦に利用したことではコリョが世界の先頭に立ったといえましょう」

コリョ封建国家は、火薬兵器を大量に生産しなくてはならないというチェ・ムソンの積極的な提案を受け入れて専門機関を設置し、チェ・ムソンをその責任者に任命しました。チェ・ムソンの指揮の下、そこでは色々な火砲と火矢、砲弾を作りました。

その時に作った砲は、砲弾を砲口から詰め、砲身を60～80度に立てて火薬の爆発力で打ちました。初めは砲身が短いでしたが、その後、長くなり砲弾をもっと遠く、もっと正確に飛ばすことができました。チェ・ムソンの苦心により、コリョの艦船から打ち出される砲弾は命中率が大変高いものでした。

1380年8月、兵力2万を乗せた500隻の大艦隊が朝鮮に襲来しました。チェ・ムソンは100隻の艦船を指揮して迎え撃ちました。500隻の敵の艦船全てが火砲に打たれて炎に包まれ、コリョ水軍は大勝利を収めました。痛快に燃え上がるその炎は、チェ・ムソンを始め愛国心の強い朝鮮人民の侵略者への当然の懲罰でした。

チェ・ムソンの火薬兵器は敵の侵略をその都度痛快に退けました。火砲装備のコリョ艦隊の威力に恐れをなした侵略者は、その後、朝鮮の海をむやみに侵すことが出来ませんでした。チェ・ムソンは火薬製造法を記した一冊の本を息子の''チェ・ヘサン''に譲り渡しました。息子は火薬製造法を一層発展させて数多くの火薬兵器を作ったといいます。

このようにチェ・ムソンは、火薬と火薬兵器を作って国防力の強化に貢献し、現在までもその名が知れ渡っています。
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RIGHT:'''2012年の記事'''
LEFT:[[チェ・ムソン（崔茂宣）]]、[[コリョ（高麗）]]
LEFT:[[チェ・ムソン（崔茂宣）]]、[[コリョ（高麗）]]、[[火薬兵器の発明家チェ・ムソン]]
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//121022_火薬兵器の発明家─チェ・ムソン
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