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呉英淑（オ・ヨンスク）：「朝鮮の声」放送へようこそ。
シン・ヨンイル：「朝鮮の声」放送へようこそ。
呉英淑：いよいよ今年も暮れようとしています。希望に満ちた一年にしようと胸を膨らました今年でした。その一方、新型コロナウイルス感染症の為苦しみも多かった今年でした。それ等全てを乗り切り、いよいよ今年を締め括る事になったのです。という事で今日は今年を振り返ってみようとスタッフの皆さんと席を共にしました。先ず「朝鮮の声」日本語放送の尹昌宇（ユン・チャンウ）部長にお話を伺いたいのですが。
尹昌宇：はい。今年一年を振り返るこの場に臨んでみますと、喜びあり苦しみありのこの一年を頑張り続けて来たという思いで胸が一杯になります。そして感無量の面持ちになります。この一年を共にして下さった日本のリスナーの皆さんに心からのお礼を申し上げます。
呉英淑：先ず、今年「朝鮮の声」放送宛にファックスを送って自分の事をお報せになった、すずきりょうすけさん、すずきりょうすけさんをご紹介しようと思います。すずきさんの気持ちがそのまま込められているファックスですが、読んでみましょう。
「ファックスを送っていた時は本当にこれだけで朝鮮の地まで手紙がちゃんと届くのだろうかと半信半疑でしたが、ラジオのスピーカーから私の名前が聞こえてきた時には嬉しさの余り小躍りをしてしまいました。しかもその日は2度の訪朝を共にした友人と3ヶ月振りの再会が出来た日だったので一層驚きました。やはり朝鮮の皆様と私の間には何か運命のような導きがあるのではないかと、お便りのコーナーが終わった後も胸の高鳴りが止みませんでした。そこで私はこのような意義深い放送を奇麗な形で記録して置きたいと思い周囲の開けた川原に出かけてみたところ、自宅の受信環境とは打って変わってとてもクリアな音声が受信できましたので、再放送のお便りのコーナーを録音して大切に保管する事にしました。新型ウイルスは私達の生活にとても悪影響を及ぼしました。しかし『朝鮮の声』放送の皆様と私の間に結ばれたこの縁は、正に新型ウイルスがあったからこそ成しえたものであるといえるでしょう。新型ウイルスとの闘いに勝利しウイルスの撲滅に成功したとしてもこの縁はいつまでも続かせて行きたいと思う次第です」
シン・ヨンイル：すずきりょうすけさんのこの便りが、今年の災いの中でも放送とリスナーの間の友情が深まった事を物語っていると思います。正に放送とリスナーの間の友情が一層深まった年、チュチェ109年（2020）です。
一同：そうです（そうですね）。
ソ・ホウォン：書簡係のソ・ホウォン*1と申します。今年はいつにも増して年賀状が沢山届きました。長崎県のふるかわはやとさん、京都府のなかむらけいすけさん、兵庫県のはらだりょうすけさん、大阪府のやまもりけんじさんとやまざきしのぶさん、こはらみきおさん、広島県のにしだけんじさん、みやけひでみつさん、ひらがたかあきさん、なんばひろしさん。
呉英淑： そして京都府のきたでゆきのぶさん、東京都のほりえさとるさん、福岡県のたかだようへいさん、千葉県のすどうみきおさん、ともじまさきさん、さかもとけんじさん、さかもとたろうさん、新潟県のいしぐろたかしさん、さいとうまことさん、栃木県のやまだつきこさん、鹿児島県のなかはらしょうたさん、香川県のこまたひろたかさん等、多くのリスナーの皆さんから年賀状が届きました。
ソ・ホウォン：リスナーの皆さんは、「昨年大変お世話になりました。いつも楽しい放送ありがとうございます。今年も熱心に放送を聞いてお便りします。また両国民の友好の為努めて参ります」とお書きになりました。
カン・ソンヒ（カン・ソニ）：放送が生活の為になり力になる、それで一生懸命放送を聴き友情を深めて参りたいという事でしょうね。信頼関係を築く上で基本はお互い努力する事です。そういう面でいいますと「朝鮮の声」放送とリスナーの皆さんは、助け合い励まし合う親しい間柄だと言えます。
シン・ヨンイル：おかだしんやさん、おかだしんやさんからも年初めにファックスが届きました。その内容を見ますと「今年は朝鮮労働党創立75周年、朝鮮の解放75周年、そして「朝鮮の声」日本語放送開始70周年の節目の年です。目出度い日が続いて喜びに喜びが重なるものと思われる今年、スタッフの皆さんが健康な体で番組作りで大きな成果を収め、家庭に美しい幸せが花と咲く事を心からお祈りします」となっています。
呉英淑：他のリスナーの皆さんも同じ事でしょ？
シン・ヨンイル：その通りです。新型コロナウイルスの為2月からリスナーの皆さんとの文通が途絶えましたが、反対に友情は一層深まりました。リスナーの皆さんはファックスや電子メールを通じて、一年中スタッフを大きく励まして下さいました。朝鮮労働党創立75周年を勝利者の大祭典として迎えるよう励まして下さいました。朝鮮人民が成果を達成したというニュースが伝えられると我が事のように喜び、また党創立75周年を心から祝って下さいました。
ソ・ホウォン：9月の或る日、さかいせいたさんから、またまたファックスが届きました。色々と考えさせられるものでした。お読みしましょう。
「もうすぐ10月10日に朝鮮労働党創立75周年を迎えられますね。お祝いに際して日本にある朝鮮専門旅行会社では、共和国の料理を楽しむ日本国内旅行が行われます。私はこれに参加し、労働党創立をお祝いしつつ朝鮮気分を味わいたいと思います。朝鮮でも朝鮮労働党創立を祝うイベントがあると思いますが、今回の75周年には何が行われますでしょうか？ 是非教えて下されば幸いです。ところで私は海外に行った事が無く、初めての海外旅行は是非貴国がいいなと思います」
カン・ソンヒ：いつもなら訪朝して祝日を記念したり共に楽しんだりしたでしょうが防疫というハードルの為行き来出来ず、とてももどかしかったでしょう。その為朝鮮料理を楽しむ国内旅行をしながら朝鮮人民を祝ってあげ、友情を深めたはずのリスナーの皆さんでしょう。その姿が目に浮かんで来て胸にじんと来るものを覚えたものです。
呉英淑：朝鮮の声放送開始70周年も友情を深める契機となりましたね。
一同：ごもっともです（そうです）。
呉英淑：ほしのあきらさんとおかだしんやさんは放送開始日にちなんでのファックスで、こうお書きになりました。先ずほしのさんはこう書いておられました。
「1950年7月10日、侵略者が起こした戦争*2を世界へ伝えるべく戦火の中、日本語放送が開始されました。偉大な金日成主席と金正日総書記の優れた指導や戦後の社会主義建設等、近くて遠い国である両国間に絶え間無く語り掛けてくれています。放送は貴重な情報源、両国間の友情の広場となっております」
シン・ヨンイル：次におかだしんやさんはこう書いておられました。
「特集『友情を深めてきた誇らしい70年』を嬉しく拝聴致しました。放送が70年の誇らしい年輪を刻んで、多くのリスナーと友情を深めて来た事について貴放送の皆様と感動深く振り返る事が出来ました。この4月、放送を通じて感動的な手記を聴かせて下さったリ・オクチュンさんにも出演して頂き、とても嬉しかったです。この場を借りてリ・オクチュンさんに改めて感謝を申し上げる次第です」
カン・ソンヒ：リ・オクチュンさんは1950年代の朝鮮人民の祖国解放戦争の時両親を失い、労働党の許で育った女性です。放送委員会で書簡係として30数年も勤続し定年退職しましたが、今年の金日成主席の生誕日4月15日の太陽節を機に手記を発表した訳です。リさんの手記『私は孤児ではありません』を聴いて多くのリスナーの皆さんが、とても感動しました。
呉英淑：その感動がしたためられたファックスを見てリ・オクチュンさんは、「人間への偉大な愛情は国と体制・思想を超えて人皆の心を一つに結んでくれる」という深い意味の話しをしましたが、リさんのその話がまたリスナーの皆さんに深い感銘を与えたそうです。
一同：はいそうです（そうです）。
シン・ヨンイル：愛情と仁徳（人徳）で国を導き人民を顧みる白頭山が生んだ不世出の偉人達の人民愛に魅せられて、友情を一層深めておられるリスナーの皆さんです。
一同：そうです（そうですね）。
カン・ソンヒ：今年、自然災害に見舞われた時もリスナーの皆さんは、朝鮮での災害復旧を確信してお見舞いのファックスをお送りになりました。
「台風8号、9号、10号による被害に心からお見舞い申し上げます。被害は大きいものですが必ず癒されるでしょう。今、平壌では台風による被害復旧の為、敬愛する金正恩委員長が呼びかけた首都党員師団が現地に向かっています。これまでと同様数々の試練を必ずや克服して行く事でしょう。その姿を早く訪朝して目の当たりにしたいです」
「そちら朝鮮は相次ぐ豪雨・台風で甚大な被害を受けている事、復旧の為国民が一丸となって苦難を乗り越えている事を放送を通じて知りました。朝鮮の皆さん、経済制裁や新型コロナウイルス、自然災害と大変困難な局面を迎えていますが、私は皆さんが必ず復興する事を確信しています」
カン・ソンヒ：ほしのあきらさんとすずきゆうたさんのこのお見舞いの言葉や確信は、金正恩委員長への信頼が生んだ心からの叫びだと思います。
一同：そうです（ごもっともです）。
呉英淑：放送で紹介されたリクエスト曲にも友好の思いが込められています。『あなただけがすべて*3』、『人民の喜び*4』、『いつも共に居た』、『永世の姿』、『人民が呼ぶ親しいその名*5』、『われわれには偉大な党がある』、『わが国旗*6』、『あたたかき愛の日差し』、『みんながうらやむ国に*7』等々。敬愛する最高指導者金正恩委員長の革命活動が報道される度に募るばかりの敬慕の念と健康を祈る熱い思い、太陽星節・光明星節ともなりますと主席と総書記への恋しさと党の周りに一心団結してより大きな勝利目指して進んでいる朝鮮人民を励まし、朝鮮の姿に勇気付けられて頑張っておられる自分の心も歌に込めてリクエストなさったリスナーの皆さんです。音楽と共に今の困難を乗り切っている、かくいしけんすけさんとおかだしんやさん、すずきゆうたさんとみやたいっせいさんをはじめ音楽が好きなリスナーの皆さん、どうもありがとうございます。
シン・ヨンイル：今年、新しく放送の仲間入りを果たした皆さんにもお礼を申し上げます。朝鮮の旅行が趣味のすずきりょうすけさん、朝鮮のニュースや音楽等が好きなながもとまさとさん、小学校6年生の時にロシアのウラジオストクの朝鮮国営レストランにて平壌冷麺を食べてからずっと朝鮮に興味を持つようになったという奈良県のあきやまゆうきさん。10代の若者達が放送と知り合った事が一番嬉しい事です。歓迎、歓迎、大歓迎です。これからリスナーの主軸を成す若いリスナーの皆さんと変わり無く友情を深めて参りたいと思いますので、どうぞよろしく。
一同：（拍手）
カン・ソンヒ：遠く離れていても心は通じるように、一度も文通した事は無くても情報を伝える度にリスナーの皆さんの真心が伝わって来て、スタッフはいつもリスナーの皆さんと共に居る思いでした。これから心行くまで話し合う、そういう機会が来るだろう事をスタッフは信じております。
一同：そうです（そうですね）。
呉英淑：いよいよ新年が近づいています。励ましあい仲良く暮らそうというのは人間の初歩の要求であり、これが正に正義ではないかと思います。
シン・ヨンイル：この熱い思いは如何なる壁も防げないという事を今年の事が立証しています。来年もリスナーの皆さんと放送との友情は深まるものと確信します。
一同：（拍手）
呉英淑：では放送を通じて一年中高らかに響いた『われら幸せ歌うこの世に羨むものはない（세상에 부럼없어라）』、われら幸せ歌う、この歌を日本の歌手遠山洋子さんの歌でお聴きになる事で、今年最後のコーナーを閉じる事にしましょう。
一同：（拍手）
呉英淑： 友情が深まったこの一年、「朝鮮の声」日本語放送スタッフの座談会をお送りしました。
（「朝鮮の声」郵便箱）
※崔鐘日（チェ・ジョンイル）さんの声は聞こえず。
