労働者出身の発明家

朝鮮では毎年、国の経済発展と人民生活の向上に特別寄与した発明家に最優秀発明家賞を授けています。この発明家賞を授かった人の中には国家科学院の研究室主任であるソク・ヨンボムさんもいます。

最初、ソクさんは国家科学院で機械設備を扱う労働者でした。その時、ソクさんが一番羨んだのは国の富を増やして行く研究者で、願っていたのは熱心に学んで研究者と肩を並べることでした。それで労働生活3３年めに働きながら学ぶ教育システムに入って勉強し、その後は望んで止まなかった研究者になりました。

―労働者に過ぎない私を科学者に育てたこの国の恩に血と汗、情熱を尽くして報いよう！―

それ以来、30年近くの間、ソクさんは清らかな心を探究の道に捧げました。その日々、ソクさんは10件余りの国内特許と43件の発明証書を取得し、博士、最優秀発明家、2月16日科学技術賞の受賞者になりました。

ソクさんの研究の成果で一番注目されるのは「補助反射鏡を持つLED投光ライト」です。この投光ライトは以前の投光ライトとは異なり、光の利用率はほぼ100％、照度は5～10倍程高めるだけでなく、節電効果大、ということで、世界的な照明専門家の関心を集めました。世界知的所有権機関はソクさんに発明証書と発明家メダルを授けました。

ほぼ30年間、ソクさんが出した一つ一つの発明は人々にこう教え諭しています。

この国に寄与する思いで思索し、発明する人が正に人民の記憶に残る最優秀発明家で真の愛国者だと・・・

（文化―科学技術）

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2023.03.09の記事
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