ユン・ドゥソとその絵のバックアップ(No.1)

ユン・ドゥソとその絵

ユン・ドゥソは17世紀中頃から18世紀初頭まで活躍した朝鮮封建王朝時代の代表的なリアリズム画家の1人です。わけても人物画で頭角を現し、風景画、動物画の分野でも優れた腕を見せました。

代表作としては「嵐をついて」、「漁夫と木こり」、「白馬」、「すきおこし」、「自画像」などがあります。これらの絵は画家の高い芸術性と正確な写生能力を見せています。

対象を実物さながらに紙の上に写すこと、これがユン・ドゥソ固有の特性でした。事物の特徴を詳しく観察し、完全に把握した上で絵を描き始めたとのことです。

「白馬」などユン・ドゥソの絵には馬を描いたものが多くありますが、馬はユン・ドゥソの得意な技でした。体の部分は完全に省略し、長い画面に顔だけがいっぱいになるように描いた独特な絵の「自画像」も画家の優れた実力を集中的に見せています。

ユン・ドゥソは人物画を新たなレベルに引き上げ、大衆向けの風俗画の発展にも少なからぬ貢献をしました。

息子と孫も素晴らしい絵をたくさん残した名うての画家でした。

（観光）

2019年の記事