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クルポ里のソポハン遺跡は、朝鮮民主主義人民共和国のラソン市*1クルポ里*2で発掘された旧石器時代、新石器時代、青銅器時代の文化層が重なる遺跡です。チュチェ36（1947）年に初めて学界に知られ、チュチェ49（1960）年からチュチェ53（1964）年まで何回に渡って発掘と調査が行われました。
社会科学院考古学研究所の研究者、博士リ・ジュヒョンさんのお話です。
「ラソン市クルポ里のソポハン遺跡では旧石器時代の2つの文化層が発掘されました。クルポ文化第1期層と呼ばれる下層は、今からほぼ10万年前の旧石器時代の中期に当たります。ここでは当時の人の臨時の住処だった小屋の跡と石器の刀などが出土しました。クルポ文化第1期層の上に置かれているクルポ文化第2期層は4万～3万年前の旧石器時代後期に当たります。ここでは大理石で作った削り刀のようなもの、チャートで作ったいくつもの石器が出土しました」
ソポハン遺跡ではクルポ文化第1期層とクルポ文化第2期層の上に堆積されている貝塚から新石器時代の文化層が発掘されました。ここでは異なる時代の文化層と家の跡、多くの遺物が出土しました。
代表的なものとして当時の人の生活を見せるこがめ、壷、器、小鉢などのかわらけと斧、のみ、やすのような工具が上げられます。特にここで女性を象徴する彫り物や子馬、蛇などの彫り物とアクセサリーが出土しましたが、これは母系社会で女性に対する偶像と獣に対する信仰があったことを示しています。
ソポハン遺跡の貝塚では新石器時代の文化層と共に青銅器時代の文化層も発掘されましたが、9つの家の跡と二つの墓の跡がそれです。このほか、斧、ちょうな、のみ、くわなどが出土しています。
遺物の中で注目されるのは一直線に穴が開いている骨の縦笛と土をこねて作った男の人形です。男の人形は当代社会が父系社会であったことを示しています。このようにソポハン遺跡は古い朝鮮の歴史を解明する上で貴重なものとなっています。
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