天然記念物―リョンアク山銀杏のバックアップ(No.2)

天然記念物　龍岳山山銀杏

リョンアク山の銀杏の木はピョンヤンの都心から西の方へ10数キロ離れたところにあるリョンアク山*1に育っています。

山の形が飛び立つ竜を思わせるところから、竜と山岳の岳の字を書いて、リョンアク、竜岳山と呼ばれています。昔からピョンヤンの絶勝として知られています。

リョンアク山の銀杏の木は昔の建物であるポブウン庵*2の傍らに育っています。500年余りの樹齢を刻むユニークな形の木です。3本の木が互いに根を下ろして、長い間、育ちながらひとつに合わさって一本の木のようになりました。

この銀杏の木が伝える話です。ある日、三人の友人がポブウン庵を訪ねてきて義兄弟の契りを結びました。そしてこれを記念して3本の銀杏の木を一箇所に植えましたが、それが合わさって今のような形を成したとのことです。

銀杏の木は根元から三つの幹に分かれていますが、これが高さ2.5メートルのところで多くの枝を伸ばしてほうきのような樹冠を成しています。木の高さは28メートル、根元の周りは3.7メートル、樹冠の直径は16.5メートルほどです。葉は開いたうちわのようになっています。

銀杏の木は夏には緑一色、そして紅葉に染まる秋には黄色になり、リョンアク山の風致作りに一役買っています。この木は学術的意義が大きく、山の風致を引き立てているので天然記念物に指定されています。

今も青々と育っているリョンアク山の銀杏の木は山を訪ねて憩いのひと時を送っている人々の目を楽しませています。

2014年の記事