朝鮮民話「かしこいウサギ」 をテンプレートにして作成
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*朝鮮民話「かしこいウサギ」 [#o52dc49d]
昔々、深い山奥に1匹のトラがいました。ウサギやノロ、アナグ...
ある日、トラが松の木かげに座って火打ち石で煙草に火をつけ...
煙草の煙を鼻から吹き出しながら木の上を見上げると、そこに...
トラはコウノトリを見あげて、こう言いました。
「ねえ、コウノトリさん。その卵を一つくれないか。のどが渇...
「ふん、あたしの卵がおまえさんの餌だとでも思っているのか...
コウノトリはきっぱり断りました。
「なんだと？ わしにたてつく気か。木に火をつけてくれるぞ」
トラは、いきりたって怒鳴りつけました。
驚いたコウノトリは、卵の一つをトラに与えました。意地の悪...
トラはそれをペロリと食べてしまうと、またねだりました。
「おまえさんの卵は実にうまいな。もう一つだけくれないか。...
コウノトリは、かわいいひなにかえる卵をそれ以上渡すわけに...
このとき、山のむこうから1匹のウサギがやってきて、その哀れ...
「コウノトリのおばさん、どうして泣いているんですか」
ウサギは心配そうに聞きました。
すると木の下にうずくまってコウノトリを見上げていたトラが...
木の上に気をとられ、トラがいるとは知らなかったウサギはび...
「あら、トラのおじいさん、こちらにいらしてたんですか。お...
#ref(ike240813038_001.jpg,wrap,around,right,224x120)
ウサギはさもうれしそうに、トラの手を取って引っ張りました...
「いったいどんな餌だい？」&br;
「牛肉よりもおいしいスズメの肉ですよ。あんなコウノトリの...
ウサギは長い耳をぴんと立ててうながしました。
「スズメの肉を手に入れたのなら、ここに持ってくればよいの...
トラはゴクリとのどをならしながら残念そうにウサギを見つめ...
「だって、トラのおじいさん、わたしがかついできたって、そ...
ウサギはこう言って先に立つと、道を案内しながらピョンピョ...
喜んだトラは、のそりのそりとウサギのあとにしたがいました...
「さあ、ここに座って口を大きくあけて待ってくださいよ。わ...
「な、なんだと？ これからスズメの群れを追ってくるという...
ついてきさえすれば、すぐさま餌にありつけるものと思ってい...
「スズメは生きたまま食べてこそおいしいんですよ。ちょっと...
「目をつぶっていろというのか」&br;
「そうですとも。そうすればスズメの群れが安心して口の中へ...
トラは目をかたくつぶってうなずきました。
そのすきにウサギは、トラのポケットにある火打ち石をそっと...
秋風に乾ききったススキの茂みは、またたく間に燃え上がりま...
火の手はあたかも、スズメの群れが飛んで来るような音を出し...
「うむ、スズメの群れがだんだん近づいてくるんだな」
愚かなトラは目をかたくつぶり、いまかいまかと口を大きくあ...
逃げまどうトラは、火だるまになってしまいました。結局、木...
老いたトラが焼け死んだという知らせは、トラの仲間たちにも...
「おれたちがこの世で一番強いと思っていたが、火がうちのお...
こうしてその後、トラたちはたいへん火を恐れるようになりま...
それで昔の人たちは、夜道を歩くときは火種を身につけて歩い...
#clear
（コンテンツ―本）
RIGHT:'''2024.09.20の記事'''
LEFT:[[朝鮮民話（一覧）>た行#id174c41]]
#br
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#include(vok_navi01,notitle)
//（コンテンツ―本 2024.09.20）
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*朝鮮民話「かしこいウサギ」 [#o52dc49d]
昔々、深い山奥に1匹のトラがいました。ウサギやノロ、アナグ...
ある日、トラが松の木かげに座って火打ち石で煙草に火をつけ...
煙草の煙を鼻から吹き出しながら木の上を見上げると、そこに...
トラはコウノトリを見あげて、こう言いました。
「ねえ、コウノトリさん。その卵を一つくれないか。のどが渇...
「ふん、あたしの卵がおまえさんの餌だとでも思っているのか...
コウノトリはきっぱり断りました。
「なんだと？ わしにたてつく気か。木に火をつけてくれるぞ」
トラは、いきりたって怒鳴りつけました。
驚いたコウノトリは、卵の一つをトラに与えました。意地の悪...
トラはそれをペロリと食べてしまうと、またねだりました。
「おまえさんの卵は実にうまいな。もう一つだけくれないか。...
コウノトリは、かわいいひなにかえる卵をそれ以上渡すわけに...
このとき、山のむこうから1匹のウサギがやってきて、その哀れ...
「コウノトリのおばさん、どうして泣いているんですか」
ウサギは心配そうに聞きました。
すると木の下にうずくまってコウノトリを見上げていたトラが...
木の上に気をとられ、トラがいるとは知らなかったウサギはび...
「あら、トラのおじいさん、こちらにいらしてたんですか。お...
#ref(ike240813038_001.jpg,wrap,around,right,224x120)
ウサギはさもうれしそうに、トラの手を取って引っ張りました...
「いったいどんな餌だい？」&br;
「牛肉よりもおいしいスズメの肉ですよ。あんなコウノトリの...
ウサギは長い耳をぴんと立ててうながしました。
「スズメの肉を手に入れたのなら、ここに持ってくればよいの...
トラはゴクリとのどをならしながら残念そうにウサギを見つめ...
「だって、トラのおじいさん、わたしがかついできたって、そ...
ウサギはこう言って先に立つと、道を案内しながらピョンピョ...
喜んだトラは、のそりのそりとウサギのあとにしたがいました...
「さあ、ここに座って口を大きくあけて待ってくださいよ。わ...
「な、なんだと？ これからスズメの群れを追ってくるという...
ついてきさえすれば、すぐさま餌にありつけるものと思ってい...
「スズメは生きたまま食べてこそおいしいんですよ。ちょっと...
「目をつぶっていろというのか」&br;
「そうですとも。そうすればスズメの群れが安心して口の中へ...
トラは目をかたくつぶってうなずきました。
そのすきにウサギは、トラのポケットにある火打ち石をそっと...
秋風に乾ききったススキの茂みは、またたく間に燃え上がりま...
火の手はあたかも、スズメの群れが飛んで来るような音を出し...
「うむ、スズメの群れがだんだん近づいてくるんだな」
愚かなトラは目をかたくつぶり、いまかいまかと口を大きくあ...
逃げまどうトラは、火だるまになってしまいました。結局、木...
老いたトラが焼け死んだという知らせは、トラの仲間たちにも...
「おれたちがこの世で一番強いと思っていたが、火がうちのお...
こうしてその後、トラたちはたいへん火を恐れるようになりま...
それで昔の人たちは、夜道を歩くときは火種を身につけて歩い...
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（コンテンツ―本）
RIGHT:'''2024.09.20の記事'''
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//（コンテンツ―本 2024.09.20）
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