昔話「月の中のウサギ」 をテンプレートにして作成
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*昔話「月の中のウサギ」 [#d62863f8]
昔、昔のことです。
#ref(ike221019070_001.jpg,wrap,180x120)
深く深いある山奥に正直で勤勉な母さんウサギが、かわいらし...
ある日の朝、母さんウサギは春の山菜を摘みに家を出ました。&...
母さんウサギは、あの谷、この谷を回っておけらやら、あまど...
母さんウサギは籠いっぱいの山菜を見て言いました。&br;
「これをもっていったらうちの子たちがどれだけ喜ぶだろう、...
母さんウサギは家へ一目散とかけていきました。
#ref(ike221019070_002.jpg,wrap,230x120)
赤ちゃんたちを思いながら走っていた母さんウサギは狩人が掘...
「もうこれでは狩人に捕まって死ぬだろう、母さんを亡くした...
母さんウサギはどうしてでも落とし穴から這い出ようとしまし...
母さんウサギはあまりにももどかしくてむせび泣きました。&br;
このとき、どこからか鹿が現れて落とし穴の中を覗きました。&...
「あら、ウサギさん、どうしてそうなっちゃったの」&br;
「鹿さん、鹿さん、私を助けて」&br;
「助けてあげたらいいけれど、落とし穴があまりにも深くてど...
#ref(ike221019070_003.jpg,wrap,210x120)
鹿は心配だけ残して行ってしまいました。&br;
鹿が行くと母さんウサギはまた悲しく鳴きました。&br;
しばらくして狸が現れました。&br;
「まあ何と、ウサギさん、どうしてこうなったの」&br;
「狸さん、狸さん、私を助けてね」&br;
「それはそうでも、私がどうやって助けるんだね、私の体がの...
#ref(ike221019070_004.jpg,wrap,310x120)
狸もこう言っては行ってしまいました。&br;
母さんウサギはあまりにも悲しくて泣き止みませんでした。&br;
このとき、ウサギの鳴き声を聞いたリスがそーっと穴の入り口...
「あら、まあ、ウサギの母さんがどうしてこうなったの」
#ref(ike221019070_005.jpg,wrap,210x120)
ウサギはリスを見ると喜んで頼みました。&br;
「リスさん、迷惑だけどうちに行って、うちの子達に母さんが...
「分かった、少しだけ待っててね」&br;
お人よしのリスはウサギの家が遠くても母さんウサギのために...
ウサギの家に着いたリスは赤ちゃんたちに言いました。&br;
「みんなみんな、たいへんなことになったよ、あの山のふもと...
赤ちゃんたちはその言葉を聴いてわんわん声を出してなき始め...
「ねえ、ないてだけいたらどうするんだ、早く行って母さんを...
#ref(ike221019070_006.jpg,wrap,210x120)
赤ちゃんウサギたちは涙ながらに穴を目指して走りました。&br;
いつもなら休み休みに長い時間をかけていく遠い道を、少しも...
落とし穴のそばに来た赤ちゃんたちは足踏みをして泣きました...
「母さん、母さん、これをどうしたら良いの」&br;
「泣くからと誰も手伝ってくれないから、鍬を早く落としてね...
赤ちゃんウサギたちは母さんに鍬を落としてあげました。&br;
一足、二足、三足・・・
#ref(ike221019070_007.jpg,wrap,170x120)
鍬で段段を掘りながら這い上がっていた母さんウサギは落ちて...
這い上がっては落ち、また這い上がっては落ちて、何回も繰り...
「こうしてはだめだよ、しきりに体が後ろにひっくり返って昇...
赤ちゃんウサギたちは葛の蔓で縄を作って落としました。&br;
赤ちゃんウサギは母さんウサギが昇れるように力いっぱい縄を...
「お前たちまで穴に落ちるよ、今度は土を掘って落として、そ...
でも、赤ちゃんウサギの小さな手で落とす土では暗くならない...
いつの間にか、日がくれはじめ、暗くなり始めました。&br;
一日中お腹を空かして力が尽きた赤ちゃんウサギたちは身動き...
「日が暮れて夜が明けたら、狩人が来て母さんを捕まえるだろ...
そのときでした。&br;
ふと、東の空が白みはじめると、山の頂上に真ん丸いお月様が...
赤ちゃんウサギたちはお月様に向けて言いました。&br;
「お月様、お月様、やさしいお月様、私たちを哀れに思って母...
そうしたとたん、遥か高い空に昇っていたお月様が、山の頂上...
#ref(ike221019070_008.jpg,wrap,218x120)
「母さん、母さん、早く早くお月様の縄をしっかり掴んでね」&...
母さんウサギはお月様が降ろした縄を掴んで穴の外に出ました...
母さんウサギと赤ちゃんウサギはあまりにもうれしくて抱きつ...
そして、ありがたいお月様に何回も深くお辞儀をしました。&br;
このときからウサギたちはお月様が降ろす縄に乗って、毎月、...
月の国で何をするか、ということですね。
#ref(ike221019070_009.jpg,wrap,170x120)
はい、歌を歌いながら楽しくうすをつきます。
>うす、うす、もちうす&br;
お月様に差し上げるもちうす&br;
くんくん、つこう&br;
真心込めてつこう
皆さんも、おじいさん、おばあさんから、月の国の桂の木の下...
その話は、このようにして生まれたのです。
（コンテンツ―本）
RIGHT:'''2022.11.21の記事'''
#br
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#include(vok_navi01,notitle)
//（コンテンツ―本 2022.11.21）
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*昔話「月の中のウサギ」 [#d62863f8]
昔、昔のことです。
#ref(ike221019070_001.jpg,wrap,180x120)
深く深いある山奥に正直で勤勉な母さんウサギが、かわいらし...
ある日の朝、母さんウサギは春の山菜を摘みに家を出ました。&...
母さんウサギは、あの谷、この谷を回っておけらやら、あまど...
母さんウサギは籠いっぱいの山菜を見て言いました。&br;
「これをもっていったらうちの子たちがどれだけ喜ぶだろう、...
母さんウサギは家へ一目散とかけていきました。
#ref(ike221019070_002.jpg,wrap,230x120)
赤ちゃんたちを思いながら走っていた母さんウサギは狩人が掘...
「もうこれでは狩人に捕まって死ぬだろう、母さんを亡くした...
母さんウサギはどうしてでも落とし穴から這い出ようとしまし...
母さんウサギはあまりにももどかしくてむせび泣きました。&br;
このとき、どこからか鹿が現れて落とし穴の中を覗きました。&...
「あら、ウサギさん、どうしてそうなっちゃったの」&br;
「鹿さん、鹿さん、私を助けて」&br;
「助けてあげたらいいけれど、落とし穴があまりにも深くてど...
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鹿は心配だけ残して行ってしまいました。&br;
鹿が行くと母さんウサギはまた悲しく鳴きました。&br;
しばらくして狸が現れました。&br;
「まあ何と、ウサギさん、どうしてこうなったの」&br;
「狸さん、狸さん、私を助けてね」&br;
「それはそうでも、私がどうやって助けるんだね、私の体がの...
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狸もこう言っては行ってしまいました。&br;
母さんウサギはあまりにも悲しくて泣き止みませんでした。&br;
このとき、ウサギの鳴き声を聞いたリスがそーっと穴の入り口...
「あら、まあ、ウサギの母さんがどうしてこうなったの」
#ref(ike221019070_005.jpg,wrap,210x120)
ウサギはリスを見ると喜んで頼みました。&br;
「リスさん、迷惑だけどうちに行って、うちの子達に母さんが...
「分かった、少しだけ待っててね」&br;
お人よしのリスはウサギの家が遠くても母さんウサギのために...
ウサギの家に着いたリスは赤ちゃんたちに言いました。&br;
「みんなみんな、たいへんなことになったよ、あの山のふもと...
赤ちゃんたちはその言葉を聴いてわんわん声を出してなき始め...
「ねえ、ないてだけいたらどうするんだ、早く行って母さんを...
#ref(ike221019070_006.jpg,wrap,210x120)
赤ちゃんウサギたちは涙ながらに穴を目指して走りました。&br;
いつもなら休み休みに長い時間をかけていく遠い道を、少しも...
落とし穴のそばに来た赤ちゃんたちは足踏みをして泣きました...
「母さん、母さん、これをどうしたら良いの」&br;
「泣くからと誰も手伝ってくれないから、鍬を早く落としてね...
赤ちゃんウサギたちは母さんに鍬を落としてあげました。&br;
一足、二足、三足・・・
#ref(ike221019070_007.jpg,wrap,170x120)
鍬で段段を掘りながら這い上がっていた母さんウサギは落ちて...
這い上がっては落ち、また這い上がっては落ちて、何回も繰り...
「こうしてはだめだよ、しきりに体が後ろにひっくり返って昇...
赤ちゃんウサギたちは葛の蔓で縄を作って落としました。&br;
赤ちゃんウサギは母さんウサギが昇れるように力いっぱい縄を...
「お前たちまで穴に落ちるよ、今度は土を掘って落として、そ...
でも、赤ちゃんウサギの小さな手で落とす土では暗くならない...
いつの間にか、日がくれはじめ、暗くなり始めました。&br;
一日中お腹を空かして力が尽きた赤ちゃんウサギたちは身動き...
「日が暮れて夜が明けたら、狩人が来て母さんを捕まえるだろ...
そのときでした。&br;
ふと、東の空が白みはじめると、山の頂上に真ん丸いお月様が...
赤ちゃんウサギたちはお月様に向けて言いました。&br;
「お月様、お月様、やさしいお月様、私たちを哀れに思って母...
そうしたとたん、遥か高い空に昇っていたお月様が、山の頂上...
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「母さん、母さん、早く早くお月様の縄をしっかり掴んでね」&...
母さんウサギはお月様が降ろした縄を掴んで穴の外に出ました...
母さんウサギと赤ちゃんウサギはあまりにもうれしくて抱きつ...
そして、ありがたいお月様に何回も深くお辞儀をしました。&br;
このときからウサギたちはお月様が降ろす縄に乗って、毎月、...
月の国で何をするか、ということですね。
#ref(ike221019070_009.jpg,wrap,170x120)
はい、歌を歌いながら楽しくうすをつきます。
>うす、うす、もちうす&br;
お月様に差し上げるもちうす&br;
くんくん、つこう&br;
真心込めてつこう
皆さんも、おじいさん、おばあさんから、月の国の桂の木の下...
その話は、このようにして生まれたのです。
（コンテンツ―本）
RIGHT:'''2022.11.21の記事'''
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//（コンテンツ―本 2022.11.21）
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