昔話「口達者な人」 をテンプレートにして作成
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*昔話「口達者な人」 [#v7302e56]
昔、ある村に口達者なファンという百姓が住んでいました。&br;
口がどれだけ達者なのか、通りすがりの人たちも歩みを止めて...
夕方になると、ファンさんの家は、子供はもちろん、大人まで...
#ref(ike220818040_001.jpg,wrap,180x120)
このうわさがファンという地主の耳にも入りました。&br;
はじめは、なんともなく聞き流したのですが、次第にファンさ...
(ふん、あいつのために話がうまいとほめられていた俺の威信...
地主はファンさんを一度やっつけてやろうと思いました。
#ref(ike220818040_002.jpg,wrap,180x120)
ある日、地主は、ファンさんを呼びつけました。&br;
「ほら、聞いたことだがあんたが嘘をよくつくんだとさ」&br;
ファンさんは(この陰険な奴、難癖をつけやがってるな)と思...
「まあ、旦那さん、私がなんで嘘をつくんですか、ひとこと、...
「こいつ、俺の前でも嘘をつくのか・・・、お前は嘘が朝飯前...
「旦那さんがそんなにまでおっしゃるなら・・・。私はただい...
「何、あいつが・・・」&br;
地主は、網袋を下げて道を急ぐファンさんを呼び止めようとし...
#ref(ike220818040_003.jpg,wrap,180x120)
しばらくして地主は、下男を先立たせて海辺にあたふたと飛ん...
でも、海辺には、人影ひとつありませんでした。&br;
そのときになってやっと地主は、ファンさんにまんまとやられ...
何日かあと、ファンさんが手鍬が入った袋を下げていくのを地...
「おいこら、この旦那さまをまんまと騙すやつがどこにいるか...
「それは、旦那さんが騙して見ろというからやっただけですよ」
#ref(ike220818040_004.jpg,wrap,180x120)
地主は何もいえませんでした。&br;
「それはそうと、今どこへ急ぐのかな」&br;
「山人参を採りにです」&br;
「何、山人参、どこでだ」&br;
「旦那さんはまだ知らなかったのですか。昨夜天女が大勢雲に...
(それで昨夜小雨だったんだな)&br;
頷いた地主は知らぬうちにファンさんにこぼしました。&br;
「本当だろうな」&br;
「嘘だと思ったらキムさんに聞いて見たらどうですか。私は行...
ファンさんが急いで前の山のほうへかけていくと地主はついて...
「おーい、こりゃ、その山は俺の山だ、俺の領地だ」
#ref(ike220818040_005.jpg,wrap,180x120)
地主も息を切らし切らし谷間に上り、日が暮れるまでさまよい...
(こいつめ、もう二度と騙されない)&br;
ある日、地主が、涼しい風に当たろうと村の裏山の中腹に登っ...
山からファンさんが何度も後ろを振り返りながら駆け下りてき...
ファンさんは地主を見るとあわただしく叫びました。
#ref(ike220818040_006.jpg,wrap,180x120)
「トラだ、トラ、あの・・・山からトラが下りてきた」&br;
「何だと、俺が今度もまただまされると思っているのか。こい...
(なんだと、この意地悪めをそのまま生かしたらだめだ)&br;
ファンさんは、後ろを振り向いては言いました。&br;
「旦那さん。実は角が大きく出た鹿が現れて、猟銃を借りに降...
ファンさんは話を終えるが早く、山の下に駆けていきました。&...
「それはそうだろう。鹿をトラだとだますのか。ふん、とんで...
#ref(ike220818040_007.jpg,wrap,180x120)
地主は、これ以上、考える間もなく、鹿を逃すまいと山に駆け...
山を少し登ったとき、突然、大きな唸り声が上がり、トラが地...
地主は驚いてひっくり返りました。&br;
「オホホ、オホホ、トラ・・・トラ・・・、鹿だと思ったら・...
地主は、度肝を抜かれてぶるぶる震え、口の中でもぐもぐしま...
#ref(ike220818040_008.jpg,wrap,180x120)
トラは一度飛び上がると地主を咥えて山の奥に風のように去り...
その後、ファンさんは、村人とともに一生懸命野良仕事をし、...
(コンテンツ―本)
RIGHT:'''2022.09.11の記事'''
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#include(vok_navi01,notitle)
//(コンテンツ―本 2022.09.11)
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*昔話「口達者な人」 [#v7302e56]
昔、ある村に口達者なファンという百姓が住んでいました。&br;
口がどれだけ達者なのか、通りすがりの人たちも歩みを止めて...
夕方になると、ファンさんの家は、子供はもちろん、大人まで...
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このうわさがファンという地主の耳にも入りました。&br;
はじめは、なんともなく聞き流したのですが、次第にファンさ...
(ふん、あいつのために話がうまいとほめられていた俺の威信...
地主はファンさんを一度やっつけてやろうと思いました。
#ref(ike220818040_002.jpg,wrap,180x120)
ある日、地主は、ファンさんを呼びつけました。&br;
「ほら、聞いたことだがあんたが嘘をよくつくんだとさ」&br;
ファンさんは(この陰険な奴、難癖をつけやがってるな)と思...
「まあ、旦那さん、私がなんで嘘をつくんですか、ひとこと、...
「こいつ、俺の前でも嘘をつくのか・・・、お前は嘘が朝飯前...
「旦那さんがそんなにまでおっしゃるなら・・・。私はただい...
「何、あいつが・・・」&br;
地主は、網袋を下げて道を急ぐファンさんを呼び止めようとし...
#ref(ike220818040_003.jpg,wrap,180x120)
しばらくして地主は、下男を先立たせて海辺にあたふたと飛ん...
でも、海辺には、人影ひとつありませんでした。&br;
そのときになってやっと地主は、ファンさんにまんまとやられ...
何日かあと、ファンさんが手鍬が入った袋を下げていくのを地...
「おいこら、この旦那さまをまんまと騙すやつがどこにいるか...
「それは、旦那さんが騙して見ろというからやっただけですよ」
#ref(ike220818040_004.jpg,wrap,180x120)
地主は何もいえませんでした。&br;
「それはそうと、今どこへ急ぐのかな」&br;
「山人参を採りにです」&br;
「何、山人参、どこでだ」&br;
「旦那さんはまだ知らなかったのですか。昨夜天女が大勢雲に...
(それで昨夜小雨だったんだな)&br;
頷いた地主は知らぬうちにファンさんにこぼしました。&br;
「本当だろうな」&br;
「嘘だと思ったらキムさんに聞いて見たらどうですか。私は行...
ファンさんが急いで前の山のほうへかけていくと地主はついて...
「おーい、こりゃ、その山は俺の山だ、俺の領地だ」
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地主も息を切らし切らし谷間に上り、日が暮れるまでさまよい...
(こいつめ、もう二度と騙されない)&br;
ある日、地主が、涼しい風に当たろうと村の裏山の中腹に登っ...
山からファンさんが何度も後ろを振り返りながら駆け下りてき...
ファンさんは地主を見るとあわただしく叫びました。
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「トラだ、トラ、あの・・・山からトラが下りてきた」&br;
「何だと、俺が今度もまただまされると思っているのか。こい...
(なんだと、この意地悪めをそのまま生かしたらだめだ)&br;
ファンさんは、後ろを振り向いては言いました。&br;
「旦那さん。実は角が大きく出た鹿が現れて、猟銃を借りに降...
ファンさんは話を終えるが早く、山の下に駆けていきました。&...
「それはそうだろう。鹿をトラだとだますのか。ふん、とんで...
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地主は、これ以上、考える間もなく、鹿を逃すまいと山に駆け...
山を少し登ったとき、突然、大きな唸り声が上がり、トラが地...
地主は驚いてひっくり返りました。&br;
「オホホ、オホホ、トラ・・・トラ・・・、鹿だと思ったら・...
地主は、度肝を抜かれてぶるぶる震え、口の中でもぐもぐしま...
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トラは一度飛び上がると地主を咥えて山の奥に風のように去り...
その後、ファンさんは、村人とともに一生懸命野良仕事をし、...
(コンテンツ―本)
RIGHT:'''2022.09.11の記事'''
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//(コンテンツ―本 2022.09.11)
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