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*革命歌劇の創作にまつわる話 [#f3d0f81e]
私が俳優生活をやめてから早や10数年がたちました。しかし今も私のことを''革命歌劇''「''血の海''」のお母さんとみなが親しく呼んでいます。そのたびに朝鮮式の新しい歌劇を創作した時のことが胸熱く思い起こされます。

チュチェ60（1971）年7月始めのある日のことです。この日、偉大な金正日総書記が、革命歌劇「血の海」の創作現場であるピョンヤン大劇場を訪れました。当時、新しいタイプの歌劇の創作を発案した金正日総書記によって偉大な金日成主席が抗日革命闘争の時に創作した不朽の名作「血の海」を歌劇にする作業が活発に行われていました。「血の海」は日帝の植民地支配の時、革命について何も知らなかった1人の女性が苦しい生活の中で、次第に革命を知り、革命闘争に加わることを基本内容にしています。

総書記はその年の始め頃に歌劇創作の課題を当時の国立民族歌劇劇場に与え、創作チームをつくり、たびたび劇場に赴いて創作作業を指導しました。この日も俳優たちの歌を指導するために劇場に出たのです。ヒロインの母の役を受け持った私が歌の練習を終えた時でした。総書記が私を呼び、役を演じるとき、困っていることは何かと聞きました。私は技量も足りなく、それに経験も浅いので難儀していることを率直に申し上げました。

店の販売員を勤めている途中、国立民族歌劇劇場に転任し、俳優生活を始めたばかりの私だったのでそれも無理からぬことでした。私を優しく眺めていた総書記はあなたはまだヒロインの母の性格を深く把握できなかったようだと言い、母の役を立派にこなすためのことを1つ1つ教えました。私はそこから大いにはげまされました。数日後の深夜、総書記が新しくアレンジした歌劇の歌を指導するためにまたもや劇場を訪れました。私の歌を詳しく聞いている総書記の姿を仰ぐと、喉が詰まってきました。

前の歌劇とは違って自主の時代の人間の運命開拓で意義のある問題を提起し、アリアとレチタティーボではない''有節歌謡''とパンチャン、このパンチャンというのは舞台の傍で合唱団がヒロインの内面世界や劇的感情を説明し、補う役割を果たす朝鮮式の独特な歌唱形式です、そして、移動式の舞台など大衆向きの新たな形式と方法を受け入れて朝鮮式の歌劇を創作するよう導いた総書記でした。歌詞とメロディーを完成するために創作家と一緒に夜を明かしたことも一度や二度でありません。

そして、この日も夜遅くまで私の歌を聞きながら苦労の限りを尽くしているのです。総書記の崇高な意についていけないすまない思いで私は頭を上げることができませんでした。そんな私に総書記は芸術家になるには歌も演技も生活そのままに飾り気のないように駆使しなければならないと教え諭しました。私は決心を新たにし、練習に取り掛かりました。「雨の日、雪の日」、「祖国の解放の日に帰りなさい」、「忠誠一筋に」などの一曲一曲の歌がこうして完成されました。革命歌劇の創作のために総書記は労苦の限りを尽くしました。

チュチェ60（1971）年7月17日、革命歌劇「血の海」が初演の幕を開けました。歌劇創作の日々に私たちは金正日総書記がいて朝鮮式の初の歌劇が生まれ、総書記の教え通りにすればできないことはないと言うことを真理として肝に銘じました。今も私はこの真理を胸に刻んでいます。

総書記の遺訓通りに、敬愛する金正恩元帥の導きに従って沸き立つ建設現場で建設者たちを励ます歌を歌いながら余生を送るつもりです。
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RIGHT:'''2014年の記事'''
LEFT:[[革命歌劇]]
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